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おもちゃコラム

3歳児に見られる発達の特徴|発達段階に合った遊びや接し方

2023/04/21



3歳児は変化が顕著に表れる時期です。身体や運動能力はもちろん、知能の発達も見られ、できることが増えます。そのため、どのようなおもちゃで遊ばせたらよいのか悩むことも。そんな時は、3歳児のお子様に発達を促す知育玩具を与えてみるとよいでしょう。

今回は、3歳児にみられる発達の特徴と、発達段階に適した遊び・おもちゃをご紹介します。3歳児に接する上で注意したい点もあわせてご紹介しますので、3歳児のお子様との接し方やおもちゃの選び方を知りたい人はぜひお読みください。

1.3歳児に見られる発達の特徴

お子様の成長は早いもので、特に2歳から3歳にかけての発達は著しい傾向にあります。2歳児は運動や身体の機能が発達すると同時に、自己主張も強くなり、変化が顕著に表れる時期です。

2歳児と同様に3歳児にも、学び・人間関係・生活習慣を通して次のような能力の発達が見られます。

  • 身体能力
  • 知能
  • 運動能力
  • 言語能力
  • 自我やコミュニケーション能力

出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」

まずは、3歳児に見られる発達の特徴について、詳しい内容を解説します。

1-1.身体の発達

3歳児の身長は男の子も女の子も1年間で平均すると3cm以上伸び、体重も1kg前後増えるのが一般的と言われています。

【3歳児の身長や体重の推移】

3歳0か月~3歳5か月
男の子・身長 95.1cm
男の子・体重 14.10kg
女の子・身長 93.8cm
女の子・体重 13.53kg
3歳6か月~3歳12か月
男の子・身長 98.7cm
男の子・体重 15.06kg
女の子・身長 97.4cm
女の子・体重 14.56kg

出典:厚生労働省「乳幼児身体発育調査:調査の結果」

出典:厚生労働省「Ⅱ調査結果の概要」

ただし、身体の成長速度には個人差があるので、平均身長や平均体重はあくまでも参考程度にしてください。

1-2.運動能力の発達

3歳児になると体力や筋力も発達してくるので、用具や遊具を使ってできることが増えてきます。たとえば、三輪車をこげるようになったりジャングルジムに登れるようになったりと、遊びの幅も広がることがポイントです。

また、体を動かすことに対して喜びを感じるのも3歳ごろと言えます。親御様と一緒に公園や屋外に出かけることが嬉しくて、元気いっぱいに走り周るお子様も少なくありません。活発に動くお子様の姿を見守ると同時に、ケガには注意することが大切です。

出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」

1-3.知能の発達

3歳ごろのお子様は周囲の物事への興味や関心が増し、やってみたい、知りたいといった好奇心や探求心も旺盛になります。お子様自身が頭の中でさまざまな思考をめぐらし、知能も発達してくることも特徴です。

遊びや日常的な動作の中で、数や形を認識したりおもちゃの使い方を理解したりと、どんどん学習します。たとえば、花びらの枚数を数える、ブロックの形を覚えるというように、お子様のあらゆる行動が知性へとつながる時期です。

出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」

1-4.言葉の発達

3歳になるお子様は、話すことはもちろん人の話を聞くことも徐々にできるようになり、言葉に対する感覚をつかめるようになってきます。具体的には、次のような言葉に関する発達が見られます。

  • 元気に挨拶ができる
  • 自分の意志を伝えられる
  • 絵本の読み聞かせに興味を持つ

双方向の会話が可能になり、親御様や周囲の人とより通じ合えるようになるのも3歳ごろの特徴です。

出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」

1-5.自我の芽生え・コミュニケーション能力の発達

自分だけではなく他人の気持ちも理解できるようになるのが、3歳ごろのお子様です。人とのコミュニケーション能力も発達し、共感や思いやりといった感情も芽生えてきます。親御様や友だちと一緒に楽しいことをしたいと感じ、表現し始めるのもこの時期です。

また、集団生活や周囲との関わりを通し、日常生活や遊びの決まり事を守ろうとすることも少なくありません。自我がコントロールできないこともまだありますが、親御様や周囲の大人たちの指導や協力で豊かな人間力や社会性が育っていきます。

出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」

2.3歳児の発達段階に適した遊び・知育玩具

お子様の運動や知能、言語といったさまざまな能力を伸ばすためには、親御様のサポートが欠かせません。おもちゃを選ぶ際にも、どのような成長を促したいのか、ねらいを定めることが重要です。

さっそく、3歳児に適した遊びやおすすめのおもちゃをご紹介します。

2-1.3歳児に適した遊び

3歳児のお子様が、楽しみながら能力を伸ばしやすい4つの集団遊びについて、特徴とメリットを紹介します。

フルーツバスケット
「フルーツバスケット」は、リンゴやバナナといった、フルーツの名前をお子様たちに割り当てて行う椅子取りゲームの一種です。特定のフルーツ名で席を取り合ったり、「フルーツバスケット」の掛け声により全員がシャッフルしたりするので、運動能力や判断力が鍛えられます。
宝探し
「宝探し」は、2枚ずつ同じイラストのカードをいくつか用意し、1枚をどこかに隠して探し当てるゲームです。お子様が探しやすいように部屋を限定して狭いスペースから始め、少しずつ範囲を広げていきます。お子様の好奇心や探求心を刺激し、知能の発達にもつながる遊びです。
だるまさんが転んだ
「だるまさんが転んだ」は、鬼が見ていない間に他のお子様が離れた場所から徐々に距離を詰めていく遊びです。鬼が振り返った瞬間に動いたら捕まるので、お子様は体の動きを止めなければなりません。運動能力や集中力、観察力、お子様同士のやりとりによる言語やコミュニケーション能力の発達が期待できるゲームです。
ボール遊び
ボールを使ってキャッチボールやシュート、ボール運びリレーといったさまざまな遊びができます。小さなサイズのボールを使って、玉入れを行うのもおすすめです。それぞれのルールの理解による知能の発達や言語・コミュニケーション、運動能力の向上によい遊びといえます。

2-2.3歳児におすすめの知育玩具

月齢・年齢や発達段階に合わせて知育玩具を選ぶことで、お子様の発育をサポートしやすくなります。

今回は3歳児におすすめの知育玩具を3つ厳選し、それぞれの特徴や遊び方を紹介します。

NEW たんぐらむ
7つのウッドピースを用いて図形遊びができる「NEW たんぐらむ」は、形や数の理解に役立つ知育パズルです。ピースが少ないので達成感を抱きやすく、お子様は楽しみながら取り組めます。
森のくるくるピッピ!レジスター
「森のくるくるピッピ!レジスター」は、お店屋さんごっこでお金のやりとりが学べ、知能の発達が促せるおもちゃです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットの店員さんになったつもりで、親御様と一緒にお買い物遊びが楽しめます。
ひらがなしりとりパズル
「ひらがなしりとりパズル」は、絵合わせをしながら文字を学べます。言葉の世界が広がるので言語の発達や理解力・推理力が鍛えられるでしょう。動物や生活用品といった、お子様にとって身近な言葉が身につきやすいパズルです。

3.3歳児に接する上での注意点

3歳児のお子様は、2歳ごろから始まるイヤイヤ期は落ち着き始めるものの、自我が芽生えてくるため自己主張が強くなる傾向にあります。

3歳児に接する際は、次のようなポイントを押さえましょう。

・叱るのではなく理由を伝える

お子様の言動に対して言い聞かせる必要がある際には、感情的になって叱るのは逆効果です。お子様は余計に反抗したくなるので、親御様はできるだけ気持ちを落ち着かせ、ダメな理由を伝えましょう。

・提案形式で説明をする

お子様に注意する際、「こうしなさい!」と命令形口調になってしまうところを、「こうしたらどう?」と提案してみるのも1つの手です。説明するように言い聞かせると、反抗期のお子様でも素直に聞いてくれることも少なくありません。

・子どもの好奇心にはなるべく応える

3歳児は、どのようなことでも知りたくなってしまう好奇心旺盛な時期です。できるだけお子様の質問に分かりやすく答えて、興味や関心が広がるようなサポートをしてあげることが大切です。

まとめ

2歳から3歳にかけての発達は著しく、3歳児になると身体機能の発達に加えて、自己主張も強くなるのが特徴です。用具・遊具を上手に使えるようになり、周囲の物事への興味・関心も高まります。他にも、言葉が発達しコミュニケーションを取りやすくなります。3歳児のお子様に接する際には、物事を説明するように言い聞かせるのがポイントです。

遊びに関しては、3歳児のお子様には、フルーツバスケットやだるまさんが転んだといった集団遊びが適しています。また、3歳児におもちゃを買ってあげる場合には、知育玩具がおすすめです。ピースが少ない知育パズルやお金のやり取りが学べるレジスターの知育玩具などを選ぶとよいでしょう。

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