おもちゃコラム
積み木は知育玩具になる?メリット・注意事項と選び方・遊び方
2021/07/27
小さな子どもを育てている保護者にとって、子どもの発達をサポートする取り組みは気になるポイントの一つです。特に、積み木のおもちゃが知育玩具として適切なのか知りたい人は多いのではないでしょうか。
この記事では、積み木を知育玩具として使うメリットと注意したいこと、子どもの成長に応じた積み木の選び方について解説します。0~3歳の子どもに適した知育玩具を選び、子ども自身が楽しみながら成長できる環境を用意しましょう。
1.積み木を知育玩具として使うメリットとデメリット
積み木はシンプルな構造であり、小さな子どもでも扱いやすいことが特徴です。さまざまな形の積み木を重ねたり崩したりすることは、創造力の発達や空間認知能力の向上につながるでしょう。
ここでは、積み木を知育玩具として使うメリットとデメリットを紹介します。
1-1.メリット
小さい子どもが積み木で遊ぶことで、能力や感性を向上できる可能性があります。積み木によって育まれる可能性がある主な項目は、次のとおりです。
想像力 | 積み木のシンプルな形状は動物や乗り物などに見立てやすく、子どもの想像力を高める可能性があります。 |
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創造力 | 積み木を組み立てていろいろな形を作る作業は、創造性を育むことにつながるでしょう。 |
集中力 | 子どもが積み木遊びに熱中している間は、集中力を保った状態が続きやすくなります。 |
空間認知能力 | 積み木を並べたり積み上げたりして遊ぶことは、子どもの空間認知能力を養う場合があります。 |
物理感覚 | 形や重さの違う積み木を持ったときに、子どもが積み木の重心がどこなのか理解すれば、物理感覚を身に付けることにつながります。 |
協調性 | 積み木遊びを通して、子どもが他人とコミュニケーションを取りながら協力すれば、協調性が身に付くでしょう。 |
積み木遊びには、上記のような効果が期待できます。知育によって「自分自身で考えて答えを出す能力」を伸ばしたいときは、積み木遊びを取り入れてみましょう。
1-2.注意したいこと
知育玩具としての積み木にはいくつか注意したいことがあります。
◯手入れ
小さい子どもが積み木を舐めたり噛んだりしても安全に遊べるよう、こまめに拭き掃除をする必要があります。手入れを可能な限り軽減したい場合は、プラスチックを素材に混ぜ込んだものなど、耐水性の高いものなどを選ぶようにしましょう。また木製の積み木でもアルコール消毒が可能なものなどもあります。
◯値段が高い
積み木の部品点数や素材によっては、他のおもちゃと比べて高価になる場合があります。
◯重みがある
子どもが重量のある積み木を投げると、ケガをする危険性があります。子どもの安心・安全に最大限配慮したい場合は、子どもに合った重さや素材に配慮された積み木を選ぶとよいでしょう。
2.【年齢別】積み木の選び方・知育玩具としての遊び方
積み木は扱い方が簡単であり、小さな子どもでも積み木を使って遊びやすいことが特徴です。子どもの成長に合った積み木を選べば、子どもの発達をサポートできるでしょう。
ここでは、年齢に合わせた積み木選びのポイントや、各年齢における知育玩具としての遊び方について解説します。なお、子どもの発達段階には個人差があるため、積み木それぞれの対象年齢にこだわりすぎることは避け、子ども自身の発達段階に応じたおもちゃを選ぶようにしてください。また、低年齢の子どもには誤飲しない大きさの積み木を用意することも大切にしましょう。
2-1.0~1歳
0~1歳ごろの子どもは、まだ単純な動作しかできないことがほとんどです。そのため、0~1歳ごろの子どもでも安全に遊べるかどうかが、積み木選びのポイントです。
【0~1歳ごろの積み木選びのポイント】
- 口に入れたり、投げたりしても安心な素材が使われている
安全性を重視し、口に入れたり、投げてしまっても安心な素材でできた積み木を選びましょう。布やシリコンゴムなどの柔らかい素材でできたソフト積み木も、幼児期の子どもには適しています。 - 安全のため面取りされている
角が当たっても痛くないように、積み木の角に面取り加工が施されているかどうかも確かめましょう。 - 基尺が4cm以上の積みやすいサイズで構成されている
基尺とは、セットの中で最も小さい積み木の長さを意味します。基尺が4cm以上の積み木は積みやすく、誤飲の心配もほぼありません。
長く使いたい場合は、シンプルな木製積み木を選びましょう。木目を活かした無垢材の積み木を選ぶと、子どもが飽きずに長く遊んでくれる可能性があります。一方、カラフルなデザインの積み木や音の鳴る積み木は、子どもの注意を引きつけ、積み木を使ってあやすこともできます。
【0~1歳ごろの遊び方】
- 触る・掴む・噛む・振る
- 投げる・転がす・積まれたものを崩す
積み木を触ったり噛んだりすることを通して、子どもは積み木の感触を肌で感じることが可能です。また、積み木を掴んで振ったり投げたりする動作は、子どもが体の動かし方や物体の動きを学ぶことにつながります。
また、大人が積んだ積み木を崩すことで、「壊すと崩れる」という因果関係を学ぶことができ、親子でのふれあい・コミュニケーションもとりやすくなるでしょう。乳幼児期に非常に大切なポイントであることから、トイサブ!では崩しやすいソフトブロックなどを送っています。
2-2.1~2歳
年齢が上がるにつれて、子どもは少しずつ高度な遊びを楽しみ始めることがあります。1~2歳ごろの子どもに対する積み木選びのポイントは、次のとおりです。
【1~2歳ごろの積み木選びのポイント】
- 積み上げに必要な形(長板や四角柱)が入っている
子どもが積み木同士を積み重ねて遊ぶようになってきたら、長板(かまぼこ板のような形状の積み木)や四角柱など、積み上げに必要な形を含んでいるセットを選びましょう。特に、四角柱の積み木はどのような向きに重ねてもバランスを取りやすいため、積み木を高く積んで遊べるようになります。 - 基尺3.3~4cm程度のサイズで構成されている
すでに積み木を持っている場合は、一回り小さい基尺の積み木を買い足す方法もおすすめです。子どもは1~2歳ごろになると、だんだんと手先が器用になってくるため、より小さい基尺の積み木も上手に掴めるでしょう。
あえて基尺が異なる積み木を組み合わせると、より複雑な形を作って遊ぶことが可能です。子どもが大きい積み木に物足りなさを感じている様子であれば、基尺3.3cmの小さなサイズの積み木を取り入れてみましょう。
【1~2歳ごろの遊び方】
- 積み上げる・並べる
- 見立て遊び
1~2歳ごろの子どもの多くは、積み木を積み上げたり並べたりして遊びます。複数の積み木を扱うことで、空間認知能力が身に付くでしょう。並べた積み木を身近な動物や車などに見立てれば、子どもの豊かな想像力を育むことにもつながります。
2-3.3歳以上
3歳以上の子どもは、1~2歳のときと比べて、積み木を使って複雑な遊びを楽しむことが可能です。積み木選びのポイントには、次の項目が挙げられます。
【3歳以上の積み木選びのポイント】
- 基尺3.3cm程度で50~100ピース入っている
子どもは3歳を超えると、複数の小さなパーツを組み合わせて積み木遊びができるようになってきます。そのため、基尺3.3cm程度の積み木が数多く含まれるセットを選びましょう。 - 他のおもちゃと組み合わせられる
3歳以上になった子どもの中には、積み木と他のおもちゃを組み合わせて遊ぶようになる子もいます。積み木で家を作っておままごとをしたり、積み木を並べてレールに見立てて電車を走らせたり。遊び方を子ども自身が発見していくことで、長く楽しむことができるでしょう。
また、円や三角形などのさまざまな形状を使ってパズル遊びができるタイプの積み木も人気です。
【3歳以上の遊び方】
- 建物などに見立てた複雑な作品を作る
- 家族や友だちと一緒に遊ぶ
積み木をより複雑な形状に見立てて遊ぶと、子どもの想像力や集中力を高める可能性があります。家族や友だちと協力して作品を作ったり、積み木を使ったごっこ遊びをしたりすると、コミュニケーション力や協調性も育まれるでしょう。
まとめ
積み木ははじめの知育玩具としても注目されています。積み木にはさまざまな種類があるため、子どもの成長段階を考慮して選ぶことがポイントです。
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