おもちゃコラム
非認知能力とは?重要性と育つ時期、種類や伸ばす方法を解説
2022/09/29
非認知能力は、お子様が将来、社会の中で豊かに生きていくための大事な能力です。近年、非認知能力を伸ばすための幼児教育に関心が高まっており、学力向上にも非認知能力は重要な役割を果たすと言われています。
当記事では、非認知能力が育つ時期や環境、非認知能力の種類について解説します。非認知能力を高める具体的な方法についても紹介しますので、お子様の非認知能力を高める教育をしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
1.非認知能力とは?
人間には、「認知能力」と「非認知能力」があります。認知能力とはIQや学力テストといった数値で測定できる能力です。非認知能力とは、数値化できない認知能力以外の能力を広く指す言葉で、意欲や自信、忍耐など個人の内面的な能力を指します。
これまでは、点数で測定することができる「認知能力」が重要視されてきました。しかし昨今では、豊かな生活を送るには、非認知能力の向上が重要という考え方が注目され、、非認知能力を育てるための教育への関心が高まっています。
1-1.非認知能力の重要性
非認知能力を伸ばすことは、認知能力の向上にも有効と言われています。認知能力向上のために、早くから文字の読み書きや数字を学んでいるお子様と、ゆっくり学習を始めたお子様を比べると、学力の差は徐々になくなると言われています。忍耐力や、自分で考える力といった非認知能力は、学力を向上させるのに必要な能力となります。文部科学省が定める新学習指導要領でも改定の際に、学びに向かう力や人間性、思考力、表現力が重要視されています。
また、非認知能力を育てると、社会で生き抜く力が身に付くと言われています。思いやりや協調性といった心の土台とも言われている非認知能力の向上は、豊かな生活を送るのに大切な能力と言えます。
1-2.非認知能力が育つ時期
非認知能力は3歳までに土台を作ったほうがよいとされています。3歳までに非認知能力を鍛える理由は2つあります。
非認知能力を伸ばす遊びを取り入れやすい |
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非認知能力は、お子様の場合、日々の遊びや生活の中で楽しみながら学ぶのが最適とされています。幼稚園や家庭での人との関わりの中で、非認知能力を伸ばすいろいろな遊びが取り入れられるでしょう。 |
遊びから吸収する力が高い |
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幼児期のお子様は新しいことに挑戦する力や、新しいことから多くを学ぶ吸収力が高いとされています。そのため、日ごろの遊びからさまざまな非認知能力を育むことで、多くの能力をバランスよく伸ばせるでしょう。 |
1-3.非認知能力を伸ばすために必要な環境
非認知能力を伸ばすのに必要な環境としては、3つのポイントがあります。
- 熱中できる時間を作る
- お子様がのびのびと活動できる安心安全な場所を確保する
- 自主的に取り組める遊びを用意する
お子様が夢中になれる遊びに、集中して取り組める時間や場所の確保が必要です。お子様が遊んでいる際に、「早く片付けなさい」や「触っちゃダメ」と叱ることなく、お子様が納得するまで遊べるように時間を作り、環境を整えましょう。
また、お子様が自主的に取り組める遊びを用意することも大切です。自ら興味を持った遊びに試行錯誤しながら取り組むことで、非認知能力が養われます。日常的に夢中になれる遊びがおすすめです。
2.非認知能力にはどんな種類がある?
非認知能力は人間の内面的な能力で、さまざまな種類があります。ここでは、非認知能力の一例を紹介します。
最後までやり抜く力 |
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最後まで物事をやり抜く力は非認知能力の1つです。最後までやり抜く力をつけると、失敗したときに次にどうすればよいかを考え、何事にも前向きに取り組むチャレンジ精神が養えます。我慢強く前向きに取り組む姿勢は、大人になっても重要な力と言えます。 |
コミュニケーション能力 |
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コミュニケーション能力は、学校や社会に出ると必ず必要になる力です。社会で生きていくには、異なった価値観を持つ他者と接し、譲り合ったり、助け合ったりしなければなりません。思いやりや協調性といったコミュニケーション能力が、将来を豊かにするのに重要な役割を果たします。 |
自己肯定感 |
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自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れる能力です。自己肯定感を高めると、やる気や物事への意欲が伸ばせます。自分の価値を認め、存在意義を肯定する自己肯定感は、豊かな人生を歩むのに大事なスキルと言えます。 |
自制心 |
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自制心は、自分の感情をコントロールし、どのようなときでも感情的にならず、冷静に判断する力を指します。自制心を高めると、感情のコントロールがうまくできるので、精神的に安定します。 |
他にも、非認知能力には対応力や主体性、意欲といった多くの種類があり、それぞれバランスよく伸ばすことが大切です。
3.非認知能力を伸ばす方法
非認知能力は、日々の遊びや、親御様や周囲の人との関わりの中で育まれます。非認知能力を伸ばすには、いくつかポイントを把握することが必要です。
ここでは、非認知能力を伸ばす具体的な方法を3つ紹介します。日々の生活の中にぜひ取り入れてみてください。
3-1.親や周囲の人との関わりの中で育む
お子様のありのままを受け止める親御様からの無償の愛は、お子様の非認知能力を伸ばすことにつながります。親御様からの愛情は、お子様の自己肯定感を高め、ポジティブ思考な人間に育つとされています。自分のすべてを受け止めてくれる親御様は、どのようなときでも味方になってくれるという安心感をお子様に与え、非認知能力を伸ばす土台となります。
また、友だち同士で描いた絵を見せ合い、お互いのよい所を褒め合ったり、友達と協力して何かを作り上げたりするのも、非認知能力が伸びることにつながるのでおすすめです。他者との関わりは、思いやりや協調性を学ぶよい機会となります。積極的に人と交流する機会を取り入れてみましょう。
3-2.好きなことを通して育む
お子様が自主的に興味や意欲を持った遊びや行動をすると、非認知能力の向上につながります。お子様の行動を可能な限り止めず、寄り添って見守るようにしましょう。自主的に行った遊びの中で、想像力や創造力が育まれ、探求心が生まれる可能性もあります。創造力や探求心は、将来的に仕事で役に立つ重要な力です。大人になってから育てるのは難しい能力なので、お子様のころに遊びながら育める環境を提供してあげましょう。
ただし、見守るときは放置するのではなく、危険がないか、お子様が困っていないか確認し、サポートがいるときは手助けをする必要があります。
3-3.遊びの中で育む
お子様は、遊びの中で非認知能力を育みます。お絵描きやごっこ遊びといった身近な遊びの中には、お子様たちにとって学びになる要素が多く含まれています。お子様一人ひとり個性があるので、周りと比べずにお子様が「やりたい」と選んだ遊びをするとよいでしょう。
また、積み木などの知育玩具で遊ぶと、非認知能力の向上を期待できます。ここでは知育玩具の一例と期待できる能力を紹介します。
積み木・ベビーブロック | 集中力や根気強く取り組む力、バランス感覚が養われます。 |
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粘土 | 指先を鍛え、自発的な創造力につながります。 |
パズル | 観察力や集中力、記憶力の向上が期待できます。 |
音の出るおもちゃ | 五感を刺激し、好奇心を向上させ、情緒を安定させる効果があると言われています。 |
知育玩具を選ぶ際には、お子様の気持ちを優先して選びましょう。親御様が非認知能力を育てるという目的を意識しすぎると、お子様を必要以上に誘導する原因になります。お子様の意見を聞いてからおもちゃを選ぶことをおすすめします。
まとめ
非認知能力は、数値で測れない能力を広く指す言葉で、意欲や忍耐など、人間の内面的な能力を指します。非認知能力は3歳までに土台がほとんどでき上がると言われているので、日常の中で非認知能力を高める遊びや人との関わり、触れ合いを取り入れることが大切です。
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