おもちゃコラム
ブロック遊びの知育効果|年齢別の遊び方とポイント
2023/04/21
お子様に贈る定番おもちゃの1つにブロックがあります。ブロック遊びはピースの数や色・形によってさまざまな作品を作れることから、知育効果を期待できる遊びと言えます。お子様のもつ能力を伸ばしてあげたい場合は、ブロック遊びも選択肢の1つにしてはいかがでしょうか。
今回は、ブロック遊びで期待できる知育効果4つと、年齢別にブロック遊びのポイント・ブロックの選び方をまとめているので、ブロック遊びでお子様の能力向上のサポートをしたい方は、ぜひお読みください。
1.ブロック遊びにはどんな効果がある?
乳幼児期の我が子にブロック遊びをさせて、成長や発達の助けにしたいと思う親御様も多いのではないでしょうか。ブロック遊びは、男の子にも女の子にも人気の室内遊びに適したおもちゃで、知育効果も見込めるというメリットがあります。
具体的には、集中力・思考力・想像力・独創性といった能力の向上が期待できると言われています。まずは、ブロック遊びの知育効果について詳しく解説します。
1-1.集中力・思考力が高まる
ブロックは、お子様が時間を忘れ、集中して取り組めるおもちゃです。ブロックはデザインを考えたり組み合わせを考えたりと、遊びの中に多くの"考える"要素が含まれているので思考をめぐらせなければなりません。たとえば、おうちを作るためにはドアや窓、屋根といったいくつかの要素を検討する必要があり、作る順番も頭の中で整理しなければなりません。
また、ブロック遊びはつまんで外すといった動きで指先をフルに使って組み立てるので、脳の活性化にもよいと考えられています。特に運動や言語、記憶といった機能をつかさどる大脳に刺激を与え、思考力をはじめ、集中力向上にもつながりやすい知育玩具です。
1-2.想像力・独創性が高まる
お子様にブロック遊びをさせると、想像力や独創性を伸ばせるというメリットがあります。ブロックの魅力は、お子様が創造したい世界観を表現できることです。具体的には、車やかわいいお城、テーマパーク、動物のようなさまざまなデザインを自由自在に創り出せます。
ブロックを組み立てるうちに多くのアイデアが浮かび、大人では思いつかないようなお子様独自のオブジェができることも少なくありません。毎日違うものを作ったり、何日間もかけて大作を仕上げたり、遊び方も様々です。ブロック遊びを通して、想像する楽しさやユニークな独自性、発想力が生まれるのもよい点と言えます。
1-3.空間認識能力が向上する
空間認識能力は、三次元において物体の位置関係や大きさ・方向を、立体的に識別する力のことです。空間認識能力は年齢を重ねるごとに養われるものですが、幼少期から鍛えることでより空間に対する理解が深まりやすくなります。
空間認識能力が高まると理系が強くなると言われており、論理的思考を育む助けにもなります。ブロック遊びは、お子様がミニチュアの家や町といった空間を作ることで、自然と物体の大きさや位置関係などの図形想像力が高まりやすいことが特徴です。
1-4.手先の発達につながる
ブロック遊びは指を使って力を入れることが多いので、手先の発達につながります。小さなパーツを指でつまんだりくっついたブロックを両手の指を使って引き離したりと、指を動かす良いトレーニングです。
手先が発達することでお箸をしっかり持てる他、鉛筆もうまく握れるようになり、お子様の今後の成長にもプラスに働きます。
2.【年齢別】ブロック遊びのポイント
ブロックでは多様な遊び方ができますが、月齢・年齢によってもピースの大きさや作れるもの、親御様のサポート具合が変わってきます。そのため、月齢・年齢に合わせてブロック遊びのねらいを定めることが大切です。
ただし、お子様の発達には個人差があるので、日頃から成長段階をよく観察して柔軟に遊び方を検討することも必要になります。目安として、月齢・年齢別のブロック遊びのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
2-1.0歳ごろ~1歳ごろ
多くのお子様は、体に安定感が出る生後6か月ごろからブロック遊びを始められます。0歳ごろ〜1歳ごろまでは、次のような遊びができるようになります。
- ブロックを掴む
- 音が出るブロックを振る
柔らかい手触りのソフトブロックをはじめ、大型ブロックのピースがおすすめです。まだブロックを組み立てることは難しい月齢・年齢なので、多くのピースは必要ありません。お子様がブロックを誤飲しないよう、親御様が傍について安全を確認しながら遊ばせましょう。
2-2.1歳ごろ~2歳ごろ
1歳ごろ〜2歳ごろから徐々にブロックの遊び方に多様性が見え始め、次のようなことができるようになります。
- ブロックを並べる
- ブロックを積む
1歳ごろ〜2歳ごろのお子様は、ブロックをたくさん横に並べたり上に積んだりして、徐々に遊べる時間も長くなってきます。ブロックのピース数は10~80個程度あると、お子様が集中して遊びやすいでしょう。
親御様が手伝いながら一緒にブロックで遊ぶと、お子様の「やってみたい」という気持ちが強まります。1歳ごろ〜2歳ごろは、まだブロックを口に入れる心配があるので、大きめのピースを選ぶと安心です。
なお、トイサブ!では1歳ごろ~2歳ごろのお子様向けに、さまざまなピース数のブロック・積み木を取り扱っております。
年齢 | ピース数 |
---|---|
1歳0か月ごろ | ブロック:20個程度 積み木:10個程度 |
1歳6か月ごろ | ブロック:30~80個程度 積み木:15個程度 |
2歳ごろ | 積み木:30~個 |
2-3.2歳ごろ~3歳ごろ
2歳ごろ〜3歳ごろになると、言語力や運動能力が高まるお子様も増えるので、親御様とも意思疎通を取りながらブロック遊びに反映できるようになります。具体的には、次のような遊びができます。
- ブロックを使ってごっこ遊びをする
- ブロックを収納ケースに入れ、お片付けができる
ブロックのピース数は100個程度用意をすると、独自性のある遊び方が生まれやすくなります。ブロックの組み合わせに挑戦するお子様も出てくるので、力が必要なところは親御様がサポートしてあげるとよいでしょう。
2-4.3歳ごろ~4歳ごろ
3歳ごろ〜4歳ごろになると、体のバランス感覚が鍛えられ、手先も器用になるので次のような本格的なブロック遊びを楽しめるようになります。
- ブロックを組み立てる
- ブロックを外す
- ブロックで小さな作品が作れる
ブロックのピース数は200個程度をそろえて、やや小さなピースを選ぶと、お子様が自由な発想で立体作品作りに挑戦できます。この時期のお子様は1人遊びが上手になるので、お子様の意志を尊重しながら必要に応じて親御様が手を貸してあげるのがおすすめです。
2-5.4歳ごろ~5歳ごろ
4歳ごろ〜5歳ごろになると、数や色に対しての認識も深まり、徐々に筋力も発達してきます。具体的には、次のようなブロック遊び方ができるようになります。
- ブロックで大きな作品が作れる
- 創作した作品でごっこ遊びをする
4歳ごろ〜5歳ごろのお子様は小さなピースも取り扱えるようになります。いくつかのブロックセットをそろえ、ピース数は1,000個前後あるとお子様がさまざまな作品作りに取り組みやすいでしょう。自由な創造力を生かしたブロック遊びができ、親御様と分担作業をしながら大きな作品を作ることに挑戦してみるのもいいですね。
3.知育効果が期待されるブロックの選び方
お子様の発達や成長によい影響を与えたい場合は、対象年齢を目安にブロックを選ぶことが大切です。対象年齢の他にもピースの大きさやデザインといった要素もあるものの、一般的には月齢・年齢に合わせて形状やサイズも作られています。
対象年齢が低すぎるブロックを選ぶと、お子様は達成感を得られず物足りなさを感じる可能性があります。一方で、対象年齢よりも高いブロックを選ぶと、ピースが小さくなっていくので誤飲のリスクが高まります。
お子様の月齢・年齢と発育状態を考慮しながらブロックを選ぶことは、安全かつお子様の探求心や創造性を伸ばすためにも重要なポイントです。
また、ブロックは購入する以外に、レンタルをする方法もあります。知育玩具のサブスクリプションサービスであれば、お子様の月齢・年齢や成長に合うブロックで遊ばせることができるでしょう。ブロック選びの難しさや買い替えについて悩む必要がなく、購入するよりもリーズナブルで家計にも優しいと言えます。
まとめ
室内遊びに適したブロックは、お子様の集中力・思考力・想像力・独創力・空間認識能力の向上を促す知育効果を見込めるおもちゃです。ブロック遊びは手指をよく使うので、手先の発達の助けにもなります。
ブロック遊びは、生後6か月ごろから始めるお子様が多いです。最初から積めるわけではありませんので、まずは崩したり倒したりしてブロックに慣れることから始めましょう。お子様の月齢・年齢や発達段階に合ったピース数や形状のブロックを選び、遊ぶときは誤飲しないよう親御様は見守りましょう。