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おもちゃコラム

紐通しのおもちゃで伸ばせる能力とは?適した年齢や遊び方も解説!

2021/11/26



紐通しのおもちゃは、子どもの能力の育成に役立つ幼児教育に適したおもちゃです。試行錯誤しながら紐通しのおもちゃに取り組む中で、子どもは多くの刺激を得ることができます。紐通しのおもちゃは2~5歳前後まで幅広い年齢の子どもが遊ぶことができ、プレゼントにもおすすめです。

この記事では、紐通しのおもちゃの概要と種類について紹介します。また、紐通しのおもちゃで養える能力や遊び方・ポイントも紹介するため、知育教育に興味のある保育士や保護者の方は、おもちゃ選びの参考にしてください。

 

1.紐通しのおもちゃとは?何歳から始められる?

紐通しのおもちゃとは、パーツやボードに開けられた穴に長い紐を通していく遊びです。パーツをいくつもつなげたりあらゆる方向から紐を通したりと、子どもはさまざまな可能性を考えながら紐通しに取り組みます。

紐通しのおもちゃは2歳前後から始めることができます。2~3歳は紐通しのおもちゃで遊び、手指の発達を促しましょう。4~5歳になると指先が器用に使えるようになるため、より細かいパーツや穴の紐通しもできるようになります。

近年の脳科学研究では、指先を使う能力が脳の発達に大きく関わっていることが分かっています。幼児期に紐通しのおもちゃで遊びながら脳を刺激し、感性や能力の育つ土台を築きましょう。

出典:脳科学辞典「ワイルダー・グレイヴス・ペンフィールド」

 

2.紐通しのおもちゃの種類

紐通しのおもちゃは多様なデザインの商品が販売されており、主に2種類に分けることができます。以下は、紐通しのおもちゃの種類ごとによる特徴です。

●ビーズタイプ

穴の開いたパーツを長い紐に通し、ビーズのようにつなげていくタイプです。商品によりパーツの形やサイズが異なります。ビーズタイプのおもちゃは、指先の機能が徐々に発達し始める2~3歳ごろに最適です。2歳前後の子どもには、穴やパーツが大きく舐めても安全な素材を選びます。

●ボードタイプ

穴の開いた板に、紐を通していくタイプです。2枚の板を重ねて紐を通したり、紐で模様を描いたりと多様な遊び方ができます。付属しているお手本を見ながら、自分で紐通しを再現していくものもあります。ボードタイプは、細かい作業や複雑な考え方ができるようになる3歳ごろからがおすすめです。

2~3歳の子どもには、天然木やフェルトで作られた温かな手触りの紐通しのおもちゃが人気です。種類や素材感、対象年齢、発達段階を考慮して紐通しのおもちゃを選びましょう。

 

3.紐通しのおもちゃで養える能力

紐通しのおもちゃは、子どもの能力を伸ばす効果があると言われており、教育現場でも知育玩具として親しまれています。

下記は、紐通しのおもちゃで養える能力です。

  • 巧緻性
  • 集中力
  • 思考力
  • 想像力
  • 自己肯定感

上記の能力は「非認知能力」と言われており、豊かな人生を送るために必要となる大切な能力です。では、非認知能力を養うことは、子どもにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。さっそく紐通しのおもちゃで養える能力について紹介します。

 

3-1.巧緻性

巧緻性とは、指先を器用に使う能力のことです。巧緻性は運動能力やコミュニケーション能力とも関係があり、手先が器用な子どもほど意欲的で社会性が高い傾向にあるとされています。巧緻性を高めるためには、幼児期に手指を使う訓練を繰り返すことが必要です。

紐通しは、左右の手で異なる動きをしながら細かな作業を行うため、指先を使うトレーニングに最適です。紐通しのおもちゃで巧緻性を鍛えると、文字を書く、ボタンを留めるといった日常生活における自立も促せます。

 

3-2.集中力

子どもにとって穴を見ながら紐を通す作業は難しく、集中して取り組む必要があります。最初から紐通しに集中できる子どもは多くありません。頑張りを褒められたり、大人と一緒に楽しんだりするうちに、子どもは徐々に集中して紐通しに取り組めるようになります。

子どもが遊びたいときにすぐに取り組めるように、紐通しのおもちゃを見えやすい場所に置いておくことも集中力を養うポイントです。また、集中して紐通しを続けることで、諦めずに挑戦する忍耐力も育まれます。

 

3-3.思考力

思考力とは考える力のことで、自分で解決策を導き出すために必要となる能力です。勉強や仕事はもちろん、良好な人間関係を築く上でも役立ちます。2020年度の新学習指導要領の改定では小学校から思考力の育成が重要視されており、社会を生き抜く中で必要不可欠な能力であると言えます。

出典:文部科学省「新しい学習指導要領の考え方-中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ-」

紐通しでは、どうすれば紐が通るのか、どのように手を動かすのかを子どもは試行錯誤しながら取り組みます。次第に自分の考えが実現していくことに楽しさを見出し、次々と紐通しに取り組む中で思考力を養えるでしょう。

 

3-4.想像力

想像力は、あらゆる選択肢を想定したり、他人の気持ちを汲み取ったりする際に重要な能力です。創造性や社会性の基盤となる想像力を育むことで、より充実した人生を送ることができます。想像力を伸ばすためには、幼児期に子どもの興味や関心を引き出し、イメージする力を養う必要があります。

紐通しでは、「ここに紐を通したらどうなるだろう」「次はこのパーツを組み合わせてみよう」など、さまざまな可能性を探りながら遊びます。子どもが自身の考えを自分の力で表現することで、想像力の向上につながります。

 

3-5.自己肯定感

自己肯定感がある子どもは、好奇心旺盛で失敗を恐れず挑戦するといった特徴があります。子どもの可能性を引き出すためには、自己肯定感の形成が必要です。また、幼児期に豊かな経験をした人ほど、将来的に自己肯定感を高く維持することができると言われています。

紐通しでは、パーツを紐に通していくことで達成感を得られます。紐通しで小さな成功を積み上げれば自信がつき、自己肯定感の育成につながるでしょう。自己肯定感の育成には大人が褒めることも重要であるため、子どもの様子を見守りながら努力や成功を認める声かけをします。

 

4.紐通しのおもちゃの遊び方とポイント

紐通しのおもちゃは、パーツをいくつもつなげたり、異なる方向から紐を通したりして遊びます。紐に通すパーツの色や形を決めて遊んでもよいでしょう。モチーフを通した紐を引っ張って遊ぶこともできます。

また、動物や果物をモチーフにした紐通しのおもちゃであれば、ままごとや人形遊びに使うことも可能です。カラフルな紐通しのおもちゃで色彩感覚を養ったり、数字のモチーフで計算の練習をしたりと、目的に合わせた商品を選ぶと遊び方のアレンジも広がります。

紐通しのおもちゃで遊ぶ際は、下記のポイントを押さえます。

  • 年齢や発達に応じたおもちゃを選ぶ
  • 子どもが好きなモチーフを選ぶ
  • 遊び方が分からない場合は、大人が手本を見せる
  • 誤飲に注意する

子どもの年齢や発達段階により、適切な穴の大きさや紐の細さは異なります。簡単に紐を通せるようになれば、さらに難易度の高い紐通しのおもちゃを選ぶのもおすすめです。ただし、誤飲の恐れがあるため、何でも口に入れてしまう時期の年齢の低い子どもには小さなパーツを含む紐通しのおもちゃは避けてください。

遊び方が分からずおもちゃに対して興味を失う子どももいるため、最初は保護者がお手本を見せます。子どもが意欲的に紐通しに取り組むためには、子どもが興味を持つモチーフを選んだり大人が一緒に遊びながら褒めたりすることが大切です。

 

まとめ

紐通しのおもちゃとは穴に紐を通していく遊びです。紐通しのおもちゃは、ビーズタイプとボードタイプの2種類があります。紐通しのおもちゃでは、巧緻性・集中力・思考力・想像力・自己肯定感といった能力の向上が期待できます。アレンジを加えながら年齢や成長に応じた紐通しのおもちゃを選び、楽しく取り組みましょう。

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