「またおもちゃを投げてる!」「せっかく片付けたのに…」
1歳児がおもちゃを投げる行動に悩むパパ・ママは多いのではないでしょうか。
実は、1歳児がおもちゃを投げるのは正常な発達の証です。
この時期の子どもは手先の器用さが発達し、「つかむ→離す→投げる」という一連の動作ができるようになります。
投げる行動の背景には、お子さんなりの理由や発達のサインが隠されているんですよ。
この記事では、1歳児がおもちゃを投げる5つの理由から具体的な対処法5選、さらに投げて遊べる安全なおもちゃ5選まで、パパ・ママが知りたい情報を詳しくお伝えします。
「ダメ!」と叱るだけでは解決しない投げる行動を、お子さんの成長につながる機会に変えていきましょうね。

ライター名:仲村あや
保有資格:保幼稚園教諭2種免許・保育士資格
メッセージ:保育現場で多くの親子と関わってきた経験と、現在進行形の子育て体験から、パパとママがもっと子育てを楽しめるような情報をお届けします。
大変な毎日だからこそ、ちょっとした工夫やサービスの活用で心に余裕を作り、お子さんとの時間をより豊かに過ごしていただけるよう応援しています!
1歳児がおもちゃを投げる5つの理由

1歳児がおもちゃを投げる行動には、成長段階に応じた明確な理由があります。
まずはお子さんの気持ちを理解することから始めましょう。
1. 手先の発達による自然な行動
生後6か月から1歳頃になると、赤ちゃんはものを投げるようになることがあります。
この時期は手先の器用さが発達し、物をつかんだり投げたりすることができるようになります。物を投げることで、物が飛ぶ様子や音を楽しみ、世界を探求しているのです。
「つかむ→離す→落とす→投げる」という一連の動作が楽しくてたまらない時期で、投げる行動を通じて身体と感覚を連動させる練習をしています。
2. 音や反応への興味
偶然にスプーンなどの食器を落としたら音がしたという反応は、赤ちゃんが驚き、そして嬉しくなることの一つです。
最初は偶然だったけれども、2回目にスプーンが落ちたらやはり音が鳴った。嬉しくなり、今度は自分で落としてみたら、音が鳴った。このようにして赤ちゃんは学習をしているのです。
積み木が落ちたときの「ガタッ」という音や、金属のスプーンが落ちたときの「キーン」といった音など、物が落ちる音や落ちる光景、落ちる現象そのものを楽しんでいることもあります。

3. 注目を引きたい欲求
1歳~3歳頃までは、大人が想像する以上に、親に関心をもってもらいたい気持ちが強い時期です。
たとえば、ポイポイものを投げると、親の注意が自分に向くことを発見して、そのような行動をとることがあります。
子どもは、叱られたとしても、ママが自分に関心を向けてくれることをしてしまうのです。
また、物を投げるとママが驚いたり怒ったりする反応、物が落ちて転がる様子などを興味深く観察している場合も多く、1歳児にとってコミュニケーションの手段としての「投げる」という側面もあります。
4. 感情表現の手段
1歳児にとって、言葉で自分の感情を表現することは難しいです。
そのため「欲求不満」や「怒り」を物を投げることで表現することがあります。
1歳ではまだ言葉が未発達で気持ちを伝えられないし、自分の感情もまだハッキリわからないのです。そのため感情を行動であらわすのが普通です。
思い通りにいかなくて怒って投げる、気を引きたくてわざと投げる、遊んでほしくて投げるなど、投げる行為の裏にある「気持ち」を読み取る視点が大切です。
5. 遊び方がわからない
赤ちゃんがおもちゃを投げるとき、遊び方が分かっていないことがあります。おもちゃが年齢に合っているか、遊び方を知っているかチェックしてみましょう。
例えば、車のおもちゃを投げているとき、赤ちゃんに「ぶっぶー」と言いながら、車のおもちゃを床で走らせて遊ぶ様子を見せてあげることで、「こうやって遊ぶんだ」「ママと一緒に遊んだら楽しいな」とそのおもちゃの本当の遊び方を知って楽しむことができます。

1歳児がおもちゃを投げるときの対処法5選

おもちゃを投げてしまう行動は、単に「やめさせる」のではなく、お子さんの発達を理解した上でうまく対処していきましょう。
1. まずは環境を整える
投げてはいけない物や壊れやすい物は、子どもの手の届かない場所に置くなど、環境を整えることが大切です。家の中で投げられては困る物は置いておかなければよいですが、食事のカトラリーなど避けられないものもありますよね。
普段から安全な環境作りを心がけ、投げても大丈夫なエリアを作っておくことで、お子さんが安心して探求活動に取り組めるようになります。
2. 明確なルールを伝える
シンプルに「これは、投げません」と伝えましょう。
「まだ分からないから、叱るのはかわいそうだから」と何も言わないのではなく、赤ちゃんの頃からしっかりと目をみていけないことは「これは投げるものじゃないよ」「これはこうやってあそぼうね」と伝える習慣を持ちましょう。
もちろん強く注意したり叱る必要はありません。ただ、ルールやマナーを伝えるという感覚で、投げてはいけない物や場所については、子どもに分かりやすく伝えることが重要です。
3. 代わりの遊びを提供する
ボールや、風船、柔らかいおてだまのようなものなど、投げられるものを用意してあげ、投げたい、落としたいという欲求を満たしてあげましょう。
「スプーンは食べるものだよ、ボールは投げてもいいんだよ」などと誘導してあげることで、お子さんも少しずつ、投げて良いものとダメなものを理解していくでしょう。
ボールのサイズは2種類あると便利です。手に収まる程度の小さめのサイズと両手で持てるくらいのものを用意しておくと、遊びの幅が広がります。
4. 遊び方を教える
まずは一緒に遊んでみることで、赤ちゃんの行動もかわってきますよ。
「こうやって遊ぶんだ」「ママと一緒に遊んだら楽しいな」と思うと、そのおもちゃの本当の遊び方を知って楽しむことができます。それを伝えてあげるのは私たち大人の役割です。
ままごとのお皿を投げているときには、お皿に食べ物をのせたり、それを食べる真似をしたりする姿を見せながら、適切な遊び方を示してあげてくださいね。
5. 体を動かす機会を増やす
物を投げるのは、腕の筋肉が発達してきている証拠です。発達上、必要な動きをしているのであって、けっして乱暴を働いているわけではありません。
家の中で投げられたりしては困る、というのだったら、外に出て、子どもが思い切り投げたり走ったりできるような環境を用意してあげましょう。
公園に行って好きなだけ体を動かすことで、筋肉が発達し、むやみやたらと物を投げたりしなくなりますよ。

投げて遊べる安全なおもちゃ5選
お子さんの投げたい欲求を安全に満たすために、投げてもOKな専用のおもちゃを用意してあげましょう。
1位:アーリーラーニングセンター ソフトベビーボール センサリートイ

イギリスの幼児用玩具専アーリーラーニングセンター」の柔らかいボールです。柔らかいので投げて遊ぶのにぴったりです。
BPA (ビスフェノールA) フリーなので、赤ちゃんが舐めても安全安心の素材でつくられています。投げたり、蹴ったり、追いかけたりなど、さまざまな遊びが楽しめますよ。
価格:2,618円(税込)
参考:Amazon
2位:「Apres la Pluie(雨あがりの妖精たち)」布製グリップボール

指がすぽっと入るくぼみ付きで、握る力が弱い時期でもつかみやすいボールです。
中のラトルがカラカラと音を出し、振る・転がす・追いかける動きを促します。日常動作の基礎づくりにもつながります。
価格:3,520円(税込み)
参考:ボーネルンド
3位:ふわふわなげっこ

エド・インターでも人気の高い布おもちゃの輪投げです。やわらかいソフトボア素材で、中には鈴やビーズ入りでラトルとしても使えます。
さらに洗濯機で洗えて衛生的なのもポイントです。グッドトイ受賞商品で、はじめての輪投げ遊びにぴったりの商品です。
価格:3,520円(税込み)
参考:エド・インター
4位:はらぺこあおむし どこでもたまいれ

はらぺこあおむしのキャラクターがついた玉入れのおもちゃです。吸盤とS字フックがついているので、お風呂でもお部屋でもどこでも気軽に遊べます。
投げるのに慣れてきたなら、投げて入れるのを意識すると、ますます楽しいボール遊びになりますよ。
価格:1,540円(税込)
参考:Amazon
5位:レインボーソフトボール

中のビーズが飛び散る様子とシャラシャラとした音が、子どもの五感と好奇心を刺激します。
屋内外で使えるレインボーソフトボールは、両手で投げたり、弾ませたりと小さなボールとは違う遊び方ができるのが特徴です。
成長段階に合わせてステップアップしながら様々な体の動きが楽しめます。
価格:3,080円(税込み)
参考:ボーネルンド

よくある質問(FAQ)

Q1: 1歳半ですが、毎日おもちゃを投げて困っています。いつまで続きますか?
A: 1歳半頃のおもちゃを投げる行動は、手先の発達と探求心の表れで必要な成長段階です。
この記事でご紹介した対処法を続ければ、2歳頃には自然と落ち着いてくることがほとんどですよ。
投げて良いものを用意し、ルールを繰り返し伝えながら、お子さんの発達を見守ってあげてくださいね。
Q2: 危険なものを投げるときはどう注意すれば良いですか?
A: 危険なものを投げたときは、まずその場で抱きかかえるなどして、すぐに行為を止めさせます。
感情のコントロールができない年齢なので、まず気分転換をしてあげ、落ち着いてから「これは投げません」と目を見て伝えましょう。
大声で叱るより、冷静に一貫して対応することが大切です。
Q3: 食事中に食べ物を投げるのですが、対策はありますか?
A: 食事中に食べ物を投げる理由として、お腹が満腹のサイン、反応があることへの喜び、違うものが食べたいなどと感じている場合があります。
「投げないことを伝える」「大人が食べさせる」「食べる気配がない時は食事を切り上げる」などの対策を試してみてください。食器や食べ物ではなく、音が鳴るおもちゃなどで代替させることも効果的です。
Q4: 保育園でお友達におもちゃを投げてしまうのが心配です
A: お友達に向けておもちゃを投げる行動は、コミュニケーションの取り方がまだ分からないことが原因の場合が多いです。
保育園との連携をしっかり取り、家庭でも「お友達に投げると痛いから、ボールで遊ぼう」と代替手段を教え続けましょう。
家庭内(夫婦間)でも対処法を共有し、一貫した対応をすることが重要です。

【体験談】投げる行動が落ち着くまでの実体験|筆者の体験
息子が1歳すぎから、おもちゃをポイポイ投げるようになって本当に困っていました。
デュプロブロックを投げるので、「投げてママにあたると痛いよ」と言ったり泣きまねしたりと伝え続けていましたが、効果が薄かったので投げても良いボールを用意しました。
おもちゃを投げそうになったら「これは置こうね、ボールで遊ぼう」と誘導し、1ヶ月ほど続けていると、息子も「投げて良いもの」を理解し始めました。
そして意外にハマったのが、なんと空のペットボトル。偶然手にしたものだったのですが、ボールより転がって遠くにいかない、おもしろい音がするということが理由なのか、ベビーサークルの中に投げたり、落としたりして集中して遊んでいました。
さすがにお部屋のどこでもペットボトルを投げさせるわけにはいかなかったので、ベビーサークルのなかに投げて入れるのはOKとしましたが、すぐにルールを覚えて遊んでいましたよ。
子どもを見ていると「まだ理解できないかな?」と思うこともありますが、親が真剣に伝え続けることで、子どももきちんと学んでいくのだなと実感したできごとでした。

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