「モンテッソーリ教育のおもちゃって、実際どんなものを選べばいいの?」と悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。
子どもの成長や敏感期に寄り添ったおもちゃ選びは、初めてだと迷うことも多いですよね。
この記事では、年齢別のおすすめモンテッソーリおもちゃを、現役保育士の手作りアイデアや、話題のサブスク「トイサブ!」の使い方も交えて紹介します。
あなたのお子さんの発達や個性にぴったりな知育おもちゃ選びを、分かりやすくサポートします。

ライター名:たーぼー先生
保有資格:保育士資格、JDACダンス教育指導士
経歴:近畿大学法学部を卒業後、大手金融機関の営業職として入社。数回転職を経験し、専門学校に入学して保育士資格を取得。現在は認可保育園でクラス担任として勤務。
メッセージ:これまで多くのパパママから悩みや不安など、様々な相談や質問を受けてきました。それらと私自身の保育経験を元に、本当に役立つ情報をお届けします。
目次
モンテッソーリ教育って何?

イタリアの女性医学博士であり、教育者のマリア・モンテッソーリによって考案された教示教育のモンテッソーリ教育。
今日では世界110以上の国々で実施され、「著名人を多く輩出した教育法」として知られています。
近年では、日本でもこの教育法が広がっており、注目を浴びています。
そんな広がりを見せているモンテッソーリ教育ですが、一体どのような教育法なのでしょうか?
まずは本章でモンテッソーリ教育の基礎知識をつけていきましょう。
☆たーぼー先生のワンポイント☆
将棋棋士の藤井聡太棋士や、柔道の大野将平選手も、モンテッソーリ教育を受けたことで有名ですね。
モンテッソーリ教育の基本的な考え方
モンテッソーリ教育とは、子どもの「自主性」「敏感期」「整えられた環境」という3つの基本思想に基づいた教育法です。
この教育は、自立しており、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯にわたって学び続ける姿勢を持った人間を育てることを目的としています。
「自主性」とは子どもの自由を尊重し、大人はそれに気づき手伝うことを目指すこと、「敏感期」とは、子どもが大人の力を借りずにひとりで物事をこなしてみたくなる時期です。
「整えられた環境」とは、子どもたちを積極的にリードするのではなく、あくまで子どもが自主性を発揮する環境を整えることです。
モンテッソーリ教育における5つの分野
モンテッソーリ教育における5つの分野は、日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、そして文化教育です。
これらは、子どもの発達段階や敏感期に対応するように構成されており、それぞれが相互に関連し合っています。
以下で5つの分野の内容について解説します。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ モンテッソーリ教育での活動は「おしごと」と呼ばれています。
日常生活の練習
日常生活の練習とは、子どもが家事や自分の身体をコントロールできるようになるための練習のことです。
具体的には着替えや食事、掃除や洗濯などが挙げられます。
このような日常的に必要な動作を、保育の中で繰り返すことで、身体運動が向上します。
また、子どもは大人の動きを真似することで、体の使い方を学んでいきます。
このような学びを通して、子どもたちが日常的な動作の大切さを感じられるようになります。
感覚教育
モンテッソーリ教育における感覚教育とは、五感を使い、外界の情報を正確に捉え、それを整理・分類する力を養う教育のことです。
子どもは「大小・長短・太細・軽重・明暗・濃淡・質感」など、様々な概念を自分の感覚を使って体験することで、バランスの取れた五感の発達を目指します。
自分自身の五感を使うことで、物事の理解力や学び方が深まるとされています。
言語教育
日常生活の練習や感覚教育の活動を経験した子どもたちは、「書くこと」「読むこと」の準備が整っています。
モンテッソーリ教育の「言語教育」では、言葉の敏感期にいる子どもたちが、正しい話し言葉、書き方、読み方、文章の仕組みやきまりを習得できるよう系統化された教具や教材を使って活動します。それらの活動に自ら興味を持って取り組む中で、子どもたちは語彙を豊かにし、文法や文章構成を理解していきます。
算数教育
算数教育とは、色・形・大きさ・重さ・手触りなどの感覚要素を使って、今まで「感覚的な量」として感じていたものから「数値化された量」へと移行していくことです。
具体的な方法として、算数棒やビーズ、そろばんなど、実際に触れて操作できる物を使って、数量や計算の概念を学びます。
文化教育
文化教育とは、子どもたちが周囲の世界や宇宙への興味関心を広げ、理解を深めるための教育分野です。
歴史、地理、天文、植物、生物、科学など、様々な学問の初歩に触れていくうちに自分の好きな物事に出会う喜びを知り、いろいろな国や違った文化があることを意識できるようになります。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ 「おしごと」を通して、それぞれの子どもが持っている才能を引きだして開花させることが、モンテッソーリ教育の目的と言えます。
モンテッソーリにおけるおもちゃと市販のおもちゃの違い
モンテッソーリにおけるおもちゃと市販のおもちゃには、いくつか違いがあります。
遊ぶ目的やデザイン性、材質など相違点は様々です。
おもちゃ選びに、以下の表を参考にしてくださいね。
モンテッソーリ教育のおもちゃ | 市販のおもちゃ | |
目的 | 子どもの発達を促す | 子どもを楽しませる |
デザイン | シンプル | カラフル |
機能 | 単一の物が多い | 様々な機能が複合されている場合がある |
材質 | 厳選された自然素材 | プラスチック、布、ゴムなど |
値段 | 高価な物が多い | 安価なものから高価なものまで幅広い |
耐久性 | 高い | 低い物もある |
目的
モンテッソーリ教育のおもちゃは、子どもの発達を促すことを目的としています。
モンテッソーリ教育のおもちゃ遊びを通して、自立心や集中力、思考力などが育まれます。
また、子どもが自らおもちゃを選び、試行錯誤していくことで、概念を理解していくとされています。
一方、市販のおもちゃは、子どもを楽しませることを目的に設計されており、創造性や社会性を育むことが期待できます。
デザイン
モンテッソーリ教育のおもちゃは、シンプルで美しいデザインが特徴です。
これは、遊びに集中できるよう、視覚的刺激を減らすためです。
反対に市販のおもちゃは、カラフルで子どもの興味関心を引き立てるようなデザインの物が多いです。
機能
モンテッソーリ教育のおもちゃは、単純な構造で設計されています。
これは、子どもが繰り返し遊ぶことで、より深く理解することを目的としているためです。
対して、市販のおもちゃは、様々なテーマやキャラクター、ギミックなどが盛り込まれており、多様な遊び方や楽しみ方がで切るのが特徴です。
材質
モンテッソーリ教育のおもちゃは、五感を刺激し、素材の感触を通して学ぶことを促すことが目的のため、自然素材(木、布など)が使われることが多いです。
対して市販のおもちゃは、プラスチック、金属、布など、多種多様な素材が使われています。
そのため、デザインも豊富で、子どもの興味をひく物が多いです。
値段
モンテッソーリ教育のおもちゃは、厳選された素材を使用しているため、高価なものが多いです。
一方、市販のおもちゃは、素材によって安価なものから高価なものと、幅広くあります。
同じ機能のおもちゃでも、使用されている素材で値段が変わりますので、注意が必要です。
耐久性
モンテッソーリ教育のおもちゃの耐久性はかなり高いです。
そのためかなり長持ちするので、繰り返し遊ぶことにぴったり!
反対に市販のおもちゃは、素材によっては壊れやすいものも存在します。
購入する前に、どんな素材を使用しているかチェックするようにしましょう。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ それぞれにメリット・デメリットがあります。目的や予算に合わせて選ぶようにしてくださいね。
モンテッソーリ教育を始める最適な時期
モンテッソーリ教育は0歳から始められますが、何歳から開始しても全く遅くありません。
子どものうちは個人差が大きく、ここの成長段階によって最適な時期は異なります。
その子どもの成長に合わせたおもちゃを選ぶことが重要です。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ お子様がモンテッソーリ教育のおもちゃに興味を持ち始めた時が、最適な時期かもしれませんね。
【年齢別】モンテッソーリ教育におけるおすすめのおもちゃは?

モンテッソーリ教育におけるおもちゃは、子どもの敏感期や成長段階に合ったものを使うことが推奨されています。
以下で、年齢別のおすすめのおもちゃを紹介します。
お子様の発達段階や興味関心に合わせて、素敵なおもちゃを選んでくださいね。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ 年齢はあくまで目安です。お子様の「遊んでみたい」という気持ちを大切に選んでください。
0歳児向けのモンテッソーリ教育のおもちゃ
0歳児は月齢によって、発達段階が大きく異なります。
子どもの発達段階に合わせて、視覚や聴覚を刺激するようなおもちゃが良いでしょう。
以下が0歳児向けのモンテッソーリ教育の代表おもちゃです。
・モビール
・玉落とし
・引っ張るおもちゃ
・積み木
・トラッカー
・転がるおもちゃ
1歳児向けのモンテッソーリ教育のおもちゃ
1歳くらいになると、好奇心旺盛でまわりの世界に対する興味が強くなります。
また、手指の細かい動きが発達し、小さな物を摘んだりできるようになります。
そのため、指先を使ったおもちゃで遊ぶことが重要です。
以下が1歳児向けのモンテッソーリ教育の代表おもちゃです。
・はめ込みパズル
・ボール
・ままごとセット
・太鼓やドラム、木琴など
2歳児向けのモンテッソーリ教育のおもちゃ
2歳頃から、興味の範囲が広がります。
そのため基本的な手指の動きに加えて、 色や形、物などその子どもにあった興味を伸ばすようなおもちゃが適しています。
以下が2歳児向けのモンテッソーリ教育の代表おもちゃです。
・幾何学パズル
・紐通し
・シール貼り
3〜4歳児向けのモンテッソーリ教育のおもちゃ
3歳頃から、これまで得てきた知識や経験を整理し、理解し始める年齢です。
そのため、物の大小や動作の仕組み、色や音の違いを認識できるおもちゃを選んでください。
以下が3〜4歳児向けのモンテッソーリ教育の代表おもちゃです。
・ラキュー
・ナット&ボルト
・カラフルペグボード
・アルファベットパズル
・マナービーンズ
5〜6歳児向けのモンテッソーリ教育のおもちゃ
5歳頃からは、心身ともに成長し、友だちとの共同作業も楽しめるようになります。
文化や世界、自然の現象にも興味を持ち始めるため、就学を見据えつつ、学習の基礎となるおもちゃが適しているのです。
以下が5〜6歳児向けのモンテッソーリ教育の代表おもちゃです。
・算数棒
・地球儀
・時計
・メタルインセッツ
・数字並べ
モンテッソーリ教育におけるおもちゃの選び方は?

モンテッソーリ教育におけるおもちゃの選び方には、いくつかポイントがあります。
以下で解説しますので、おもちゃ選びの参考にしてくださいね。
指先を動かすおもちゃを選ぶ
指先を動かすことで、脳の成長を促します。2歳は物を掴む・離すといった基本動作だけでなく、色や形などにも興味を持ち始める時期です。子どもがよく手に取るものを見定めて、興味が持てそうな玩具を選びましょう。
手の大きさに合ったサイズのおもちゃを選ぶ
指先を動かすためにも、おもちゃのサイズ選びも重要です。
大き過ぎたり小さ過ぎたりすると指先を使いづらいため、子どもの手のサイズにあったおもちゃを選ぶびましょう。
子どもの自主性を促すものを選ぶ
モンテッソーリ教育では、子どもの自主性を尊重しています。
そのため、子どもが自分で遊び方を見つけたり、試行錯誤したりできるようなおもちゃを選ぶことが大切です。
おもちゃを自由に組み合わせたり、子ども自身が考えて、工夫したりできるおもちゃを選ぶようにしてください。
安全性が確保されているおもちゃを選ぶ
モンテッソーリ教育におけるおもちゃの安全性は、子どもの発達段階や興味関心に合わせた物を選ぶようにしましょう。
特に乳児期は、おもちゃを口に入れることが多いので、窒息の危険性が高いです。
そのため、素材、形状、サイズにはしっかりこだわるようにしてください。
現役保育士がおすすめ!手作りモンテッソーリおもちゃアイデア

モンテッソーリ教育のおもちゃは高価な物が多数ありますが、お金をかけずに同じようなものを作ることができます。
ここでは、お金をかけずに簡単に作れるモンテッソーリおもちゃをご紹介します。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ 紹介する手作りおもちゃの材料は、全て100均で買い揃えることができます。
紐通し
用意するものは靴紐とビーズです。
穴の中に紐を通す作業は、指先の器用さを養います。
ビーズが無い場合はホースやストローを2〜3cmに切ったものでも代用可能です。
初めは穴のサイズが大きい物から始めて、徐々に小さい物にステップアップしていきます。
シール貼り
用意する物は紙とシールとペンです。
紙に丸を書き、その中にシールを貼るという遊びです。
シールを台紙からはがし、丸の中に貼り付けるという動作を繰り返すことで、指先だけでなく空間認識力の向上も期待できます。
慣れてきたら丸のサイズを変える、子どもが好きなキャラクターシールを使うなど工夫すると、子どものモチベーションも上がりますね。
積み木
用意するものは牛乳パックとセロハンテープです。
おもちゃの王道といえば積み木ですよね!
牛乳パックを切って立方体にすることで、積み木の代用となります。
サイズの異なる立方体を用意しても良いかもしれませんね。
また、積み木を合わせると絵が完成するように、絵を貼り付けるのも面白いですよ。
ポットン落とし
用意するものはタッパーとペットボトルのキャップです。
タッパーに穴を開け、そこにペットボトルのキャップを入れるという遊びです。
指でつまんで穴まで持っていき、離すという動作は指先や手首の発達に繋がります。
キャップだけでなく、チェーンなどに変えてみても面白いですね。
お箸練習セット
用意するものはお箸とポンポンと紙皿2枚です。
箸を使って、ポンポンを紙皿から紙皿へ移すという遊びです。
難しい工作等は一切ありません。
慣れてきたら丸い物や小さい物など、箸で掴みにくい物に変えて、難易度を上げていくのも面白いですよ。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ 材質を変えたり、大きさを変えることで幅広い年齢で活用できます。興味をひくために、お子様の好きなキャラクターを貼り付けるのもいいですね!
モンテッソーリのおもちゃを使うならトイサブ!がおすすめ!

これまで、モンテッソーリの概要やモンテッソーリのおもちゃの特性などを説明してきました。
しかし、実際に自分でネットやおもちゃ屋などで、自分の子どもの発達に合わせたおもちゃを選ぶことは難しいでしょう。
そこで、お子様の発達段階に合わせたおもちゃが自宅に届くといいですね。
トイサブ!は、知育玩具のサブスクリプションサービスを提供しています。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ まだまだ新しいサービスですが、導入する幼稚園や保育園もあります。利用者数は増加傾向で、おもちゃの種類もかなり豊富ですよ。
専門性への信頼
おもちゃを購入する上で、「何を選べばいいか分からない」「買ってもすぐに飽きてしまわないか心配」と悩んでいるのではないでしょうか。
おもちゃ選びは、子どもの発達や特性を見て、興味を持って取り組めるようなおもちゃを選ぶことが大切です。
トイサブ!では、おもちゃのプロが、お子様の月齢・発達段階・個性に合わせて厳選した知育おもちゃをお届けしてくれますよ。
成長に合わせた最適化
おもちゃはお子様の発達段階に合わせて、定期的に変えていくことが重要です。
トイサブ!では、お子様の発達段階に応じて、その時期に最も効果的な知育おもちゃが定期的に届きます。
常に「今」に最適なおもちゃで遊べるので、子どもの発達に適しています。
経済的で賢い選択
様々な種類の高品質おもちゃを低コストで体験することができます。
もし気に入ったおもちゃがあれば、継続利用やお得な価格での購入も可能です。
使わなくなったおもちゃの収納や処分の悩みも解決しますね。
☆たーぼー先生のワンポイント☆ キャンペーンや無料お試し期間などを活用して、お得に利用してください!
こんなご家庭にぴったり
忙しいパパママに
仕事と子育てを両立しているご家庭は、日々時間との勝負に追われています。
なので、トイサブ!を活用することで、おもちゃ選びの時間や手間を大幅に削減できます。
また、プロが選んだおもちゃが定期的に届くので、お子様の知育を諦めることなく、限られた時間を有効活用できますよ。
兄弟姉妹がいるご家庭に
幼児期は、年齢による発達の幅が広いです。
そのため、それぞれの年齢や発達に合わせたおもちゃを個別に用意する必要があります。
それはかなりの負担ですよね。
そこでトイサブ!を活用することで、準備する負担を軽減し、費用も最小限に抑えることができます。
また家族みんなで楽しめる知育環境を効率的に整えられることも大きな利点ですね。
知育に関心の高いご家庭に
知育玩具は、子どもの集中力や社会性、想像力などを育てることを目的に作られたおもちゃです。
なので幼児期には、重要性の高いおもちゃと言えます。
さらに、手作りおもちゃやおうち遊びと組み合わせることで、より豊かな知育体験を創出できます。
また、プロが選んだおもちゃを参考に、お子様の興味関心を深く理解できるでしょう。
スッキリした住環境
お子様が興味を示さないおもちゃや、発達段階に合わないおもちゃは返却可能です。
なので、おもちゃが溜まって部屋が散らかる心配がありません。
また、いつでも整理された空間で、お子様が集中して遊べる環境を維持できますね。
安心の品質管理
専門的な清掃・消毒を施した、安全で清潔なおもちゃだけが届けられます。
小さなお子様でも安心して遊べる品質が保証されているので、気兼ねなく遊ばせることができます。