「せっかく買ったおもちゃに全然興味を示してくれない」「他の子は夢中で遊んでいるのに、うちの子だけ…」そんな風に悩んでいるママは決して少なくありません。
この記事は保育士監修のもと作成しています。1歳の子どもがおもちゃで遊ばないのには、発達段階や個性に基づいたちゃんとした理由があるのです。
この記事では、1歳児がおもちゃで遊ばない主な理由4つと、それぞれに効果的な対処法をご紹介します。また、月齢別の適切なおもちゃ選びのポイントや、実際に人気の商品ランキングもお伝えしますので、きっと我が子に合った解決策が見つかるはずですよ。

ライター名:仲村あや
保有資格:保幼稚園教諭2種免許・保育士資格
メッセージ:保育現場で多くの親子と関わってきた経験と、現在進行形の子育て体験から、パパとママがもっと子育てを楽しめるような情報をお届けします。
大変な毎日だからこそ、ちょっとした工夫やサービスの活用で心に余裕を作り、お子さんとの時間をより豊かに過ごしていただけるよう応援しています!
目次
1歳児がおもちゃで遊ばないのは普通のこと?基本的な考え方

「子ども=おもちゃが好き」という先入観を持っている大人は多いものです。でも実際には、おもちゃで遊ばないことは決していけないことではありません。
保育の現場でたくさんの子どもたちを見てきましたが、すべての子どもがおもちゃを好きというわけではなく、それぞれに個性や特性があるということを感じました。おもちゃに執着しない性格と考えれば、それもその子らしさの一つなので、心配はいりませんよ。
1歳児の発達の特徴を理解しよう
1歳になると、子どもの心身は大きく変化します。この時期の発達特徴を理解することが、おもちゃ選びや遊び方の工夫に欠かせない第一歩です。
【身体面の発達】
- 伝い歩きやよちよち歩きが始まる
- 手先や指先を器用に使えるようになる
- つかむ、投げる、引っ張るなどの動作ができる
【精神面の発達】
- 繰り返しの動きを楽しむ
- 物のやり取りができる
- 指差しや身振り、単語が使えるようになる
- 大人の真似をしたがる
この時期の子どもは、体を動かすことの楽しさを学んでいる最中で、じっとしておもちゃで遊ぶよりも動き回りたい気持ちが強いことも多いのです。
これは成長の証であり、運動能力の発達としてとてもに重要な過程といえます。

1歳の子がおもちゃで遊ばない4つの理由と対処法

1歳の子どもがおもちゃで遊ばない理由は、大きくわけると4つあります。保育士の視点から、それぞれの理由と効果的な対処法を説明していきますね。
理由1:発達段階の問題
①まだおもちゃで遊ぶには早すぎる場合
1歳はまだまだ月齢の差が大きい時期です。12ヶ月の子と18ヶ月の子では発達段階が大きく異なります。特に1歳前半の子どもの場合、複雑なおもちゃはまだ理解できないことが多いのです。
月齢に応じた発達の個人差はとても大きいため、焦る必要はまったくありませんよ。
【対処法】
- 月齢に合ったシンプルなおもちゃを選ぶ
- 「押す」「たたく」「ひっぱる」などの単純な動作で楽しめるものから始める
- 大人が遊び方を見せてあげる
②体を動かしたい気持ちが強い場合
1歳児は歩行が始まり、体を動かすことの楽しさを覚える時期です。
座っておもちゃで遊ぶよりも、動き回りたい欲求が強いのは自然なことです。この運動能力の発達は、心身の成長にとって非常に大切なものです。
【対処法】
- 身体を思いっきり動かせるおもちゃを取り入れる
- ボール遊びや手押し車など、運動要素のあるおもちゃを選ぶ
- 室内でも体を動かせる安全な環境を整える

理由2:環境の問題
①おもちゃが多すぎる環境
現代の子どもたちは、たくさんのおもちゃに囲まれて育っています。おもちゃが多すぎると、かえって選択肢に迷ってしまい、どれにも集中できなくなることがあるのです。
保育現場でも、おもちゃの数を制限することで集中力が高まるケースが多く見られますので、試してみてくださいね。
【対処法】
- おもちゃの数を厳選し、一度に出すのは2〜3種類程度にする
- 使わないおもちゃは一時的に片付けて、ローテーションする
- 子どもが集中できる静かな環境を作る
②集中できない環境
テレビがついていたり、周りが騒がしかったりすると、子どもはおもちゃに集中できません。1歳児の集中力は短く、環境に大きく左右されます。
【対処法】
- テレビを消して静かな環境を作る
- 遊びに集中できるよう、不要な刺激を減らす
- 子どもが夢中になっている時は声をかけすぎない

理由3:おもちゃ自体の問題
①子どもの興味に合わないおもちゃ
大人が「これは良い知育おもちゃだから」と選んでも、子どもの興味や関心と合わなければ遊んでくれません。これは性格や個性によるもので、決して悪いことではありません。
【対処法】
- 子どもが普段何に興味を示すかよく観察する
- 児童館などで実際に触らせてから購入を検討する
- 子どもの反応を見ながらおもちゃを選ぶ
②難しすぎる・簡単すぎるおもちゃ
発達段階に合わないおもちゃは、子どもにとってストレスになることがあります。難しすぎるとやる気をなくし、簡単すぎると飽きてしまうのです。
【対処法】
- 子どもの発達段階を正しく把握する
- 「少し頑張ればできる」レベルのおもちゃを選ぶ
- 成長に合わせておもちゃを調整していく

理由4:性格・個性の問題
①もともと執着しない性格
子どもたちはそれぞれに個性を持って生まれてきます。おもちゃに興味を持たない子どもは、性格的に「あっさりしている」「強くこだわらない」ことが多いように思います。
保育の現場でも、おもちゃよりも人とのコミュニケーションを好む子どもは珍しくないので、心配いりませんよ。
【対処法】
- その子の性格を「個性」として受け入れる
- 無理におもちゃで遊ばせようとしない
- 他の遊び方(外遊びなど)を探してみる
②体を使った遊びを好む傾向
特に男の子に多い傾向ですが、おもちゃを使った静的な遊びよりも、体を使った動的な遊びを好む子どもがいます。これは運動能力の発達が活発な証拠です。
【対処法】
- 外遊びや運動遊びの機会を増やす
- 室内でも体を動かせるおもちゃを取り入れる
- 公園などでの遊びを充実させる

月齢別おもちゃの選び方完全ガイド【保育士推奨】

1歳といっても、月齢によって適したおもちゃは大きく変わります。ここでは、保育士としての経験に基づいた月齢別の適切なおもちゃ選びをご紹介します。
【12ヶ月(1歳0ヶ月)頃】
この時期の子どもは、まだ歩行が安定せず、座って遊ぶことが多いです。手先の発達も始まったばかりで、シンプルな操作のおもちゃが適しています。
おすすめのおもちゃ
- 積み木:シンプルで大きめ、掴みやすいのもの
- 音の出るおもちゃ:ボタンを押すと音が鳴るもの
- 手押し車:歩行の練習にもなる
- ボール:掴みやすく、柔らかい素材のもの
- 絵本:角が丸く、丈夫な厚紙でできたもの
選び方のポイント
- 口に入れても安全な大きさ・素材のもの
- 月齢にあったシンプルな機能のもの
- カラフルで視覚を刺激するもの
【15ヶ月(1歳3ヶ月)頃】
歩行が安定してきて、手先もより器用になる時期です。指先を使った遊びに興味を示し始め、知育効果の高いおもちゃが活躍します。
おすすめのおもちゃ
- 型はめパズル:簡単な形のもの
- 積み木:より複雑な形のもの
- クレヨン・お絵描き:掴みやすい太いクレヨンから
- 音の出るおもちゃ:吹いたり、振ったりする楽器系のもの
- 手押し車:荷物を運べるタイプだとより楽しめる
選び方のポイント:
- 指先を使う要素があるもの
- 少しの工夫が必要なもの
- 創造性を刺激するもの
【18ヶ月(1歳6ヶ月)頃】
言葉の理解が進み、ごっこ遊びに興味を示し始める時期です。大人の真似をしたがる時期でもあり、コミュニケーション能力の発達にもつながります。
おすすめのおもちゃ
- ままごとセット:簡単なキッチンセット
- 人形・ぬいぐるみ:お世話遊び用
- 型はめパズル:複雑な形のもの
- 楽器系おもちゃ:太鼓、マラカスなど
- 乗り物系おもちゃ:手で押して遊ぶもの
選び方のポイント:
- 想像力を刺激するもの
- 大人の真似ができるもの
- 物語性のあるもの

1歳におすすめ人気おもちゃランキング TOP5
実際に1歳の子どもに人気が高く、発達に良い影響を与えるおもちゃをランキング形式でご紹介します。保育現場でもよく使用されている信頼性の高い商品を中心に選定しました。
1位:ピープル いたずら1歳やりたい放題 ビッグ版リアル+

価格:7,920円(税込)
対象年齢:8か月以上
メーカー:ピープル
実生活にあるような「リアルな」仕掛けを安全に体験できるおもちゃです。いたずら心をくすぐる12の仕掛けがついています。
人気の秘密は、1歳児が本当にいたずらしたい実用品を安全に遊べることです。保育園でも人気が高く、繰り返し遊んでも飽きない工夫がされていますよ。
2位:ボーネルンド オリジナル積み木

価格:19,250円(税込)
対象年齢:1歳頃から
メーカー:ボーネルンド
積み木は想像力と創造力を育む最高のおもちゃの一つです。シンプルだからこそ、子どもの成長に合わせて遊び方が変化していくのが魅力的です。
最初は「叩く」「動かす」から始まり、成長とともに「積む」「並べる」「色分け」「数の概念」まで学べる優秀なおもちゃですよ。
3位:フィッシャープライス バイリンガル・ラーニングボックス

価格:6,380円(税込)
対象年齢:6か月から
メーカー:フィッシャープライス
ボタンを押すと日本語と英語で単語やメロディが流れる知育おもちゃです。型はめなどの手指を使うしかけもついています。
言葉への好奇心が芽生える1歳の子にぴったりですよ。3歳ごろまで長く遊べるのも嬉しいポイントです。
4位:くもんのジグソーパズル STEP1

価格:3,080円(税込)
対象年齢:1歳6か月から
メーカー:くもん
「できた!」という達成感を味わえる、1歳の子にもできるパズルです。
ピース数は2~6で少しずつ難易度を上げていくことができます。厚みがあってつかみやすく、絵柄もわかりやすく可愛いものばかりです。
5位:コンビ コップがさね

価格:1,320円(税込)
対象年齢:6か月から
メーカー:コンビ
積む、はめる、重ねる、水遊びにも使える万能カップです。
支援センターや児童館、保育園で人気がある超定番のおもちゃです。すごくシンプルなおもちゃですが、いろんな遊び方ができるため長い間遊べます。
収納時は小さく重ねられるので場所をとらないのも嬉しいポイントです。

実践的な遊び方のコツとアイデア【保育士のアドバイス】

おもちゃがあっても、遊び方がわからなければ子どもは興味を示しません。ここでは、保育現場で実践されている1歳の子どもと楽しく遊ぶためのコツをご紹介します。
大人が一緒に遊ぶことが大切!
1歳の子どもは、一人で遊ぶよりも大人と一緒に遊ぶことを好みます。特に、大人が楽しそうに遊んでいる姿を見ると、自分も真似してみたくなるものです。
【効果的な関わり方】
- まずは大人が楽しそうに遊んで見せる
- 子どもが興味を示すまで何度か繰り返す
- 無理強いはせず、子どものペースに合わせる
- 「わあ、すごいね!」など、たくさん声をかける
環境づくりのポイント
子どもが集中して遊べる環境を整えることも大切です。保育園でも、遊びの環境設定はとても重視されています。
【理想的な遊び環境】
- テレビを消して静かにする
- おもちゃは2~3個程度に厳選
- 床にマットを敷いて安全性を確保
- 自然光の入る明るい場所で遊ぶ
月齢別の声かけ方法のコツ
子どもの発達段階に合わせた声かけも効果的です。
12ヶ月頃
「わんわんだね」「ボールころころ」など、擬音語を多用
15ヶ月頃
「どれにする?」「一緒にやろうか」など、選択肢を与える
18ヶ月頃
「おいしそうだね」「お料理してくれてありがとう」など、ごっこ遊びに付き合う

よくある質問(FAQ)

Q1. 1歳半を過ぎてもおもちゃで全然遊ばないのですが、発達に問題はありませんか?
A1. 1歳半頃までおもちゃで遊ばないこと自体は、必ずしも発達の問題を示すものではありません。ただし、以下のような場合は専門家に相談することをおすすめします。
- 名前を呼んでも振り向かない
- 指差しや身振りが全く見られない
- 言葉の理解が極端に少ない
- 他人への興味が全くない
多くの場合、時期がくれば自然に興味を示すようになりますので、焦らず見守ることが大切です。
Q2. 男の子ですが、おもちゃより体を動かすことばかりに興味を示します。これは普通ですか?
A2. 男の子に非常によく見られる傾向で、全く心配ありません。男の子は本能的に体を使った遊びを好む傾向があるので焦る必要はありませんよ。
おすすめの対処法
- 公園での外遊びを充実させる
- 室内でもボール遊びなどを取り入れる
- 手押し車など運動要素のあるおもちゃを選ぶ
- 体を動かした後に、落ち着いて遊べるおもちゃを提示する
体をたくさん動かすことは健全な発達の証拠なので、むしろ積極的にサポートしてあげましょう。
Q3. おもちゃを買っても数分で飽きてしまいます。長く遊んでもらうにはどうしたらよいでしょうか?
A3. 1歳児の集中力は元々短いものですが、以下の工夫で遊び時間を延ばすことができます。
環境を整える
- おもちゃの数を減らす(同時に出すのは2~3個程度)
- テレビを消して静かな環境を作る
- 遊ぶ時間と場所を決める
関わり方を工夫する
- 大人も一緒に遊んで見せる
- 新しい遊び方を提案する
- 無理に続けさせず、子どものペースに合わせる
おもちゃを工夫する
- 発達段階に合ったものを選ぶ
- いろいろな遊び方ができるものを選ぶ
- 定期的に新鮮なものと交換する
Q4. 積み木を与えても積まずに投げてばかりいます。やめさせたほうがいいでしょうか?
A4. 1歳前後の子どもが積み木を投げるのは、実は正常な発達過程の一つです。この時期の子どもは「投げる」という動作自体を楽しんでおり、これも立派な遊びなのです。
投げる遊びの意味
- 手の動きと物の動きの関係を学んでいる
- 原因と結果の関係を理解している
- 手首の動きや力加減を練習している
対処のポイント
- 危険でない範囲であれば見守る
- 「ぽーん」「ころころ」など擬音語で一緒に楽しむ
- 徐々に「積む」遊びも見せてあげる
- 投げても安全な素材のものを選ぶ
無理に「正しい遊び方」を教えようとせず、子どもの興味に寄り添うことが大切です。

1歳のおもちゃ選びに迷ったらトイサブ!がおすすめ

お子さまの発達段階に最適なおもちゃを選びたいけれど、「どれが合うか分からない」「買っても遊んでくれなかったら…」と悩んでいるママには、トイサブ!がおすすめです。
1歳頃のお子さま向けには、「つまむ、握る、離す、積む、押す、回す」といった手指の発達を促す仕掛けや、「歩く、押す、引く」など運動能力を育む手押し車タイプなど、発達段階に応じた知育玩具が届きます。
プロが選定するので、今のお子さまに本当に必要なおもちゃと出会えます。
成長に合わせて定期的におもちゃが入れ替わるので、常に新鮮な刺激を与え続けることができますよ。
なぜトイサブ!が選ばれるのか?
プロが月齢に合わせて厳選
モンテッソーリ教育を含む、様々な保育の知見を持った専門家が、子どもの知育にフォーカスした世界のこだわりのおもちゃをセレクト。月齢とともに興味に変わる幼児期。あなたのお子様の成長を応援する、成長過程にぴったりの知育玩具をお届けします。
成長に合わせて交換できる
トイサブ!は、2ヶ月ごとに新しいおもちゃと交換。成長に合わせて交換できるので、月齢に合わせたおもちゃで遊ぶことができ、年齢ごとに買い替えたりする必要がありません。
収納問題も解決
使わなくなったおもちゃは返却可能。ついつい増えてしまうおもちゃの収納場所に困ることもありません。
購入前のお試しにも最適
気に入ったおもちゃは特別価格で購入可能。「このおもちゃ、欲しいけど気に入ってくれるかな?」と迷っているおもちゃのお試しとしても利用できます。
プロが選んだ安全で発達に適したおもちゃで、お子さんの成長をサポートしてみませんか。
詳しくはこちら→トイサブ!公式サイト
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