おもちゃコラム
非認知能力とは?知育玩具で伸ばせる子どもの能力は?遊ばせ方のポイントも
2021/10/25
近年、知育をはじめとする幼児教育が一層注目されています。小さな子どもを育てる保護者の中には、家庭での教育に遊びながら学べる「知育玩具」を取り入れることを検討している方も多いでしょう。それでは、知育玩具は子どものどのような能力を引き出すことができるのでしょうか。
この記事では、知育玩具で伸びる可能性がある子どもの能力や、子どもの能力を育てるためのポイント、非認知能力とは何かを紹介します。知育玩具と一般的なおもちゃとの違いや、人気のおすすめ知育玩具も併せて確認し、子どもに合った知育玩具を選んで家庭で過ごす時間に取り入れましょう。
1.知育玩具は子どものどんな能力を引き出す?
小さな子どもを育てる保護者の中には、子育ての中で「知育」や「知育玩具」といった言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。知育は「三育(知育・徳育・体育)」の一つに数えられます。そもそも知育とは一体どのような教育を指すのでしょうか。
知育とは? |
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「自分で考える力」のように、自身で生きていくために必要な能力を養うための教育 |
子どもが主体的に知育に関わって楽しく学ぶことにより、脳に多くの刺激を与えることができます。乳児期や幼児期といった幼少期は脳が著しく発達する時期であるため、脳に多様な刺激を与えられる知育の実践に適した時期であるといえます。
知育に取り組む方法はいくつかありますが、手軽に実践しやすい方法として「知育玩具の活用」が挙げられます。それでは、知育玩具とはどのようなアイテムなのでしょうか。
知育玩具とは? |
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遊びを通して子どもの能力を育むことを目的としたおもちゃ |
知育玩具にはさまざまな種類があり、これらの知育玩具を活用することによって、子どもの多様な能力を引き出すことが期待できます。
知育玩具で向上が期待できる子どもの知的能力 |
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知育玩具で遊ぶことは0歳ごろから気軽に取り組める知育手段なので、日常的な遊びに知育を無理なく取り入れたい方や、なるべく早く知育に取り組んでみたいという方にもおすすめです。
1-1.近年注目されている「非認知能力」とは?
知育と並べて登場することが多い能力として「非認知能力」が挙げられます。非認知能力を育むことは、「人間として生きる能力を養う基礎づくり」として世界中の幼児教育で実践されていますが、そもそも非認知能力とはどのような力なのでしょうか。
非認知能力とは? |
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「文字を書く」「計算をする」といった「認知能力(学力)」に対し、自立心・自制心・自己肯定感・協調性・共感力・倫理性といった、社会で生きるにあたって学力以外に必要な能力 |
知育玩具は、子どもが遊びを通して自ら学ぶことにより、非認知能力を効果的に高められると期待されるアイテムです。幼児期に発達に応じた知育玩具に触れることにより、生きるための土台となる能力を育てられるでしょう。
2.知育玩具と普通のおもちゃの違い
知育玩具はおもちゃの一種であり、普通のおもちゃと明確な線引きがあるわけではありません。ただし、知育玩具の一つの特徴として、子どもの能力や感性を育むことを目的として開発されていることが挙げられます。
普通のおもちゃも工夫すれば知育に応用することもできますが、最初から知育を目的として作られている知育玩具を活用することで、より効果的に子どもの能力・感性を育てることを期待できます。
3.知育玩具で子どもの能力を伸ばすためのポイント
知育玩具は家庭で行う知育に取り入れやすいアイテムですが、能力を効果的に伸ばすためには、ポイントを押さえた知育を行うことが大切です。それでは、知育玩具で子どもの能力を伸ばすためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
さっそく、知育玩具を活用した知育の進め方について解説します。子ども自身が興味・関心を持ち、積極的に知育を楽しめるようにするためにも、ポイントを押さえた関わり方を意識しましょう。
3-1.子どもの年齢・発達に合わせた知育玩具を選ぶ
子どもの発達・発育や性格には個人差があり、年齢・月齢によっても大きく異なります。知育玩具を選ぶ際には、子どもの年齢・月齢や発達段階に応じたものを選びます。下記の表はあくまで「目安」として活用してください。
■【年齢別】おすすめの知育方法・知育玩具
0~1歳ごろ | |
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おすすめの知育方法 |
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おすすめの知育玩具 |
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1~2歳ごろ | |
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おすすめの知育方法 |
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おすすめの知育玩具 |
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2~4歳ごろ | |
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おすすめの知育方法 |
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おすすめの知育玩具 |
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4~6歳ごろ | |
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おすすめの知育方法 |
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おすすめの知育玩具 |
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多くの知育玩具には対象年齢の表示がありますが、対象年齢の範囲はメーカーによって違いがあり、発達の状況や興味・関心を抱く分野も子どもによって異なります。おもちゃの目的や内容をよく考えて、自分の子どもの成長・個性に合った知育玩具を選ぶことが大切です。
3-2.子どもが主体的に取り組める環境をつくる
小さな子どもは「やってみたい」と感じたときに、自分の能力を十分に発揮できるようになります。知育玩具を活用して子どもの能力を効果的に伸ばすためにも、子どもが自分から遊びや学びに取り組める環境づくりを行うことがポイントです。
例えば、遊ぶおもちゃを子ども自身がいつでも自由に選択できるよう、手の届くところに準備しておくこともおすすめです。子どもの発達段階に適していない知育玩具や興味のない遊び方を無理強いせず、子どもが楽しく取り組める状態にすることを意識してください。
3-3.親も一緒に取り組む・フォローする
知育玩具を十分に活用し、子どもの能力を効果的に伸ばすためには、パパ・ママが子どもと一緒に取り組んだり、適切なフォローをしたりすることも大切です。子どもが遊びや学びを通して感じたことに共感したり、ごっこ遊びに参加してコミュニケーションをとったりと、親子で興味を持ちながら遊びに取り組みます。
危険な遊び方をしていたり、遊びの中で何か困ったような様子を見せていたりする場合は、大人による適切なサポートが必要となります。知育玩具で遊ぶ手助けをしたり、別の遊び方を提案したりして、子どもが安心して遊べるよう見守りながらサポートしましょう。
4.おすすめ知育玩具3選!さまざまな能力の向上が期待できる
知育玩具の種類は豊富にあるため、どのような種類の知育玩具を選べばよいか迷っている方もいるでしょう。さまざまな能力の向上が期待できる知育玩具の中でも、特におすすめの知育玩具を3つ紹介します。
積み木 |
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「積み木」は、立体的なピースを組み合わせて遊ぶ知育玩具であり、積み木のピースを使って作品づくりに取り組むといった遊び方が定番です。 乳児期の赤ちゃんであれば「カラフルな積み木の色を楽しむ」「ピースで音を立てて遊ぶ」、1歳代であれば「ピースを積み上げる」といったように、幅広い年齢で楽しめます。年齢・月齢に応じた積み木遊びをすることで、美的感覚やバランス感覚、思考力や想像力・創造力・表現力、やり遂げる力や空間認知力を養えるでしょう。 |
パズル |
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「パズル」は、ピースやパーツを適切な場所にはめて遊ぶ知育玩具であり、図形認識力や空間認知力をはじめとして、集中力や記憶力、忍耐力、問題解決力の成長が期待できます。 型はめパズルであれば、手指が少しずつ器用になってくる1歳代から活用可能です。5歳以上であれば、友達と勝ち負けのあるゲームができるタイプや、やや難易度が高めのものもよいでしょう。 |
ままごと(ごっこ遊び)セット |
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「ままごとセット」をはじめとする「ごっこ遊びセット」は、家庭やお店などの身近な場所でのやりとりを模して遊べるアイテムであり、1歳後半から楽しむケースが多いようです。 ままごと遊びでは、家庭やお店の状況を観察したり情報を記憶したりする力(観察力・記憶力)の向上が期待できます。このほか、創造力や好奇心、コミュニケーション能力、ルールに則って遊ぶ社会性も養えるでしょう。 |
知育玩具を選ぶ際には、種類だけでなく年齢・月齢や発達段階、子どもの興味・関心に合ったものを選ぶことがポイントです。知育玩具の定額制レンタルサービスを活用し、家庭での生活に知育を取り入れてみましょう。
まとめ
知育玩具とは、思考力や創造力といった乳幼児の知的能力や、非認知能力を効果的に伸ばすことを目的としたおもちゃの一種です。子どもの年齢・月齢や発達に合った知育玩具を選び、子どもが自主的に取り組めるよう家族がサポートしましょう。
知育玩具はさまざまな種類がある上に価格がやや高いものもあり、子どもの年齢・月齢や発達の様子に応じて定期的に見直す必要があります。見直しの手間や選び方の悩み、購入コストを軽減したいという方は、おもちゃの定額制レンタルサービス「トイサブ!」をぜひご検討ください。