手が汚れない感触遊びとは?感触遊びにおすすめのおもちゃもご紹介!
手指を使って色を塗るフィンガーペイントは、お子さまの感性や能力の発達が期待できる遊びです。フィンガーペイントは道具を使わないため、小さなお子さまでも楽しみながらさまざまな表現を楽しむことができます。
本記事では、フィンガーペイントの概要やメリットから、年齢別における遊び方、フィンガーペイントで遊ぶ際のポイントまでを紹介しますので、ぜひお家遊びに取り入れてみてくださいね。
目次
1.フィンガーペイントとは?
フィンガーペイントとは、手や指に絵の具をつけて紙に色を塗っていく表現技法です。フィンガーペイントでは絵を完成させることにとらわれず、体を使って自由に描く行為を楽しみます。
フィンガーペイントは古来より用いられてきた絵画表現であり、1930年頃に幼児教育者により教育効果が高い表現技法として発表されました。現在では、知育として教育プログラムに採用されるほか、心理療法にも使われています。
2.フィンガーペイントを取り入れる3つのメリット
フィンガーペイントは、楽しんで取り組めるだけではなく、子どもの能力や自己肯定感の向上につながる遊びです。子どもに刺激を与える遊びを探しているママやパパは、フィンガーペイントを取り入れることをおすすめします。
さっそく、フィンガーペイントを取り入れる3つのメリットを紹介します。
早期に自己表現ができる
幼児はクレヨンや筆をしっかり持てず筆圧も弱いため、思った通りの表現ができず、絵を描く行為に対して苦手意識を持ってしまうことも少なくありません。しかし、フィンガーペイントは自分の手指を使って描けるため、1歳前後の子どもでも自由に自己表現ができます。ママやパパは子どもが描く様子や表現したものを見ることで、子どもへの理解を深めることもできます。
また、子どもの自己表現に対してママやパパが褒めることで、自己肯定感の育成にもつながります。親子一緒にフィンガーペイントを楽しみながら、「色がついたね」「おもしろいね」といった声をかけ、子どもの表現や行動を積極的に褒めましょう。
想像力・創造性の向上が期待できる
想像力や発想力を育むためには、幼児期に五感を刺激することが重要であると言われています。フィンガーペイントでは直接手指を使うため、五感を刺激する遊びとして最適です。絵の具の手触りや匂いを感じながら、全身を使ってフィンガーペイントに取り組みます。
また、フィンガーペイントで遊びながら、子どもは色の違いや混ざり具合に気付くことができます。幼児期にさまざまな色に触れることは、色彩感覚や情緒、感性の発達に役立ちます。色彩を楽しみ描き方を工夫する中で、表現力や創造性の向上が期待できるでしょう。
開放的な気持ちになれる
フィンガーペイントでは手を汚しても許されるため、子どもは開放的な気持ちになり、ストレス解消につながります。普段であればとがめられてしまうような行動を許されることで、子どもは自分らしい表現を心ゆくまで楽しむことができます。また、楽しいという気持ちは、創作に取り組む意欲を高めることにもつながります。
うまく言葉で表現できない年齢の子どもにとって、フィンガーペイントは自分の欲求を満たすツールです。フィンガーペイントに取り組むうちに自分の心に素直になる傾向が見られると言われています。
3.【年齢別】フィンガーペイントの遊び方
フィンガーペイントは、ご家庭にある道具で気軽に始めることができます。フィンガーペイントに必要な道具は、以下の4つです。
- 絵の具
- 絵の具を入れる容器
(パレット、紙皿、紙コップなど) - 紙
(クラフト紙、画用紙、模造紙、包装紙など) - 汚れを拭くためのタオルや、水を入れたバケツ
フィンガーペイント用の絵の具(指絵の具)は、安全性の高い原材料を使用した商品が多く、洗いやすいことが特徴です。一般的な水彩絵の具を用いる場合は、描きやすいように水で薄めておきます。
子どもの年齢・月齢や発達段階によって、フィンガーペイントの遊び方は若干違います。今回は、子どもの年齢に合った遊び方を紹介します。
1~2歳ごろ
1~2歳ごろは、徐々に指先を使えるようになる時期です。フィンガーペイントで手指の発達を促し、感覚を磨きます。以下は、1~2歳ごろの子どもがフィンガーペイントで遊ぶときのポイントです。
- 子どもの手や足に絵の具をつけて、感触を楽しむ
- 大人も一緒にフィンガーペイントに参加する
- 手のひらや足に絵の具をつけて、スタンプする
- 「ジグザグ」「ぐるぐる」といった声かけとともに、線を描くことを楽しむ
1~2歳ごろは、まだ形を把握することは難しいため、絵の具の感触を楽しむことから始めます。手が汚れることを嫌がる子どももいるため、まずはママやパパが手本を見せて一緒に楽しんでください。慣れてきたらジグザグや渦巻きといった簡単な模様を描き、言葉とともに呼びかけることで言語の発達も促せます。
3~4歳児ごろ
3~4歳ごろになると、多彩な表現ができるようになり、工夫を加えながらフィンガーペイントへ取り組む様子も見られます。以下は、3~4歳ごろの子どもがフィンガーペイントで遊ぶときのポイントです。
- 描く対象を具体的に決めて取り組む(花、動物など)
- 色の混ざり方や組み合わせを楽しむ
- 友だちの作品や表現を観察する
3~4歳ごろは知的好奇心が高まる時期であるため、「青と赤を混ぜると何色になるかな?」といった、新たな気付きを得られるような声かけをしてると良いでしょう。
5歳以上
5歳ごろは手先が器用になり、頭の中のイメージを形として描き出せるようになります。コミュニケーション能力も発達するため、さまざまな手段でフィンガーペイントを楽しめます。以下は、5歳以上の子どもがフィンガーペイントで遊ぶときのポイントです。
- テーマを決めて取り組む(季節、行事など)
- 複数人で描くことを楽しむ
- 自分で色を作り出し、配色を考える
5歳児以上になると、他人の気持ちを考えられるようになるため、友だちと協力しながら作品を作ることもできます。フィンガーペイントの準備も子どもが中心になって進めることで、自主性や自立心の向上につながります。
5歳児は自立心が芽生え、個性の違いも大きくなる時期です。各々の方法でフィンガーペイントを楽しむ様子を見守り、子どもの「できるようになったこと」に着目してみましょう。
4.フィンガーペイントで遊ぶときに押さえるべきポイント
フィンガーペイントに挑戦したいものの、汚れが気になるという意見も多いです。以下の点を押さえることで、フィンガーペイントを快適に楽しむことができます。
床や壁、家具の汚れ対策を行う
床にブルーシートや新聞紙を敷いて、フィンガーペイントで遊ぶ範囲を決めます。家具や壁は、広げたゴミ袋や新聞紙をマスキングテープで貼りつけて保護してください。椅子や空気清浄機のような動かせる家具は、別の部屋へ移動しておきます。
汚れてもよい服装、またはエプロンを着用する
衣服の汚れを気にせず遊べるように、フィンガーペイントを始める前は汚れてもよい服装やエプロンを着用します。繰り返し遊ぶ場合は、フィンガーペイント用の服を決めておくこともおすすめです。防水機能を持つエプロンは、使用後も洗いやすくフィンガーペイントに向いています。小さな子どもは、洋服のように着ることができるスモックがおすすめです。
フィンガーペイントでは子どもが自由に表現を楽しむことが目的であるため、汚しても問題ない環境をつくることが大切です。また、フィンガーペイントが終わった後はスムーズに片付けができるよう、バスタオルや水を入れたバケツを近くに置いておくと良いでしょう。
まとめ
フィンガーペイントとは、手指に絵の具を直接つけ、画面に塗っていく表現技法です。フィンガーペイントは小さなお子さまでも自己表現ができ、想像力・創造性の向上が期待できるほか、お子さまが開放的な気持ちになれるといったメリットがあります。汚れ対策を行った上で、お子さまの表現を楽しみましょう。
フィンガーペイントはなかなかハードルが高い、もっと簡単に室内で子どもに刺激を与える遊びを行いたい、という方には、親子で一緒に知育玩具で遊んでみてはいかがでしょうか。お子さまの年齢・月齢や発達、好みに合った知育玩具をお届けする、知育玩具の定額制レンタルサービスの「トイサブ!」をぜひご検討ください。