【小児科医監修】赤ちゃんとのお散歩は何ヶ月から?おすすめの時間帯や持ち物・注意点
生後2ヶ月になると筋肉や視力の発達、発声が少しずつ始まってきます。また、予防接種が始まるため徐々に外に出る機会も増えてきます。
本記事では、生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、授乳間隔、そして注意点について、発達の専門家であるADDS監修のもと解説します。ぜひ参考にしてみてください。
PROFILE
特定非営利活動法人 ADDS
「発達的な凸凹は誰もがもっている」ということを前提に、
【HP】https://adds.or.jp/
【LINEで発達相談kikotto(きこっと)】https:
目次
1.生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後2ヶ月〜3ヶ月未満の赤ちゃんの平均的な身長と体重は以下の通りです。
- 男の子の場合
身長54.5~63.2cm
体重4.41~7.18kg - 女の子の場合
身長53.3~61.7cm
体重4.19~6.67kg
厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書より
※「平均的」とは、全体の94%の赤ちゃんが上記の範囲内に位置することを本記事では意味しています。
また、生後2ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は以下の通りです。
- 筋肉の発達が進む
- 視力の発達が進む
- あーうーという声を発する
- 表情が豊かになってくる
筋肉の発達が進む
生後2ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの筋肉の発達が進みます。首が持ち上がるようになってきたり、頭の動かし方なども少しずつコントロールができるようになります。手足を動かす力も増し、膝の屈伸運動も盛んになります。また皮下脂肪が増えてくるので、ふっくらとした体つきになります。
視力の発達が進む
生後2ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの視力の発達が進みます。人の顔や物体に興味を示し、目で物を追って見る「追視」ができるようになり、自分の手をじっと見つめる「ハンドリガード」という赤ちゃん特有の動作も見られはじめます。ハンドリガードをすることで、赤ちゃんは手が自分の体の一部だと認識し始めます 。
生まれたての赤ちゃんは、白・黒・グレーしか認識できませんが、その後色覚が発達し、最初に識別できる色は赤といわれています。この頃には、赤に加えて青、緑などのはっきりした色の認識ができるようになっていきます。おもちゃを選ぶ際は、はっきりとした色のものを選ぶと良いでしょう。
あーうーという声を発する
生後2ヶ月の赤ちゃんは、声を発する力が増してききて、あーうーといったかわいい声を出す、「クーイング」が盛んになります。赤ちゃんの声を聞いて返事をすることでコミュニケーションが深まり、赤ちゃんが言葉のやり取りに興味を持つきっかけになります。積極的に返事をしてあげてください。
表情が豊かになってくる
生後2ヶ月の赤ちゃんは表情が豊かになっていき、笑顔を見せることが増え、あやすと笑うようになります。また、驚いたり不満そうな表情をすることもあります。赤ちゃんの表情に合わせて、同じ表情を返したり優しく話しかけるなど、この時期ならではのコミュニケーションを楽しんでください。
2.生後2ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後2ヶ月の赤ちゃんに対するお世話のポイントは以下の通りです。
- 予防接種を受ける
- 昼間にお散歩をする
- 触れ合い遊びや手遊び歌をしてあげる
予防接種を受ける
生後2ヶ月を過ぎると、予防接種を受けられるようになります。予防接種は病気や感染症から赤ちゃんを守るために非常に重要です。予防接種のスケジュールについては、医師と相談し、定められた時期内に受けるようにしてください。
生後2ヶ月で受ける予防接種としては、以下の5つの接種が推奨されています。
- 小児用肺炎球菌 1回目
- ヒブ1回目
- B型肝炎1回目
- ロタウイルス1回目
- 四種混合(DPT-IPV)1回目
昼間にお散歩をする
生後2ヶ月の赤ちゃんはまだ遠くの景色を見ることはできませんが、外の空気に触れることで、視覚・聴覚の発達に良い刺激を与えることができます。天気の良い日は、日中の穏やかな時間帯にお散歩に出かけてみてください。出かける際は天候や気温を確認し、適切な服装や日焼け対策を行うようにしましょう。
触れ合い遊びや手遊び歌をしてあげる
生後2ヶ月の赤ちゃんは人との触れ合いやコミュニケーションを求めるようになるため、抱っこしたり、手遊び歌を歌うなど赤ちゃんの体に触れながらコミュニケーションをとりましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんはまだ首が座っていない場合が多いため、抱っこする際には首をしっかりサポートするようにしてください。
3.生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔
生後2ヶ月の赤ちゃんは、1ヶ月の時と比べると口の周囲の筋肉が発達しているため、母乳やミルクを飲む量が増えていきます。授乳の回数としては1日に6回〜8回を3~4時間おき、ミルクの量は1回あたり130ml〜160mlほどで1日の合計量は700ml〜1,000mlが目安となります。赤ちゃんの様子を見ながら、量を調節してみてください。
4.生後2ヶ月の赤ちゃんの注意点
生後2ヶ月の赤ちゃんに接する上での注意点は以下の通りです。
- 部屋の安全点検を欠かさない
- スキンケアを欠かさない
- ウンチの色に気をつける
- うつ伏せ寝による窒息に気をつける
部屋の安全点検を欠かさない
赤ちゃんは成長に伴い、周囲の物に興味を持つようになります。家の中で赤ちゃんが安全に過ごせるように、定期的に部屋の安全点検を行いましょう。鋭利な角をカバーしたり、家具の安定性を確保するなど、事故やけがのリスクをできるだけ減らすよう注意してください。
スキンケアを欠かさない
生後2ヶ月の赤ちゃんのお肌はデリケートなため、スキンケアには注意が必要です。まだ肌のバリア機能が未熟なため、食べこぼしや汗、排泄物などのちょっとした刺激で肌トラブルを起こしてしまいます。顔や体に汗をかいたり汚れたりしたら、すぐに拭きましょう。また1日1回はお風呂に入り、清潔な状態を保つようにしてください。
お風呂の際には、赤ちゃんの肌に合った低刺激のベビーソープを使うようにしましょう。お風呂から出た後は保湿剤で肌をしっかりと保護し、うるおいをキープすることが大切です。
ウンチの色に気をつける
生後2ヶ月の赤ちゃんのウンチは、健康状態を示す重要なサインです。通常は黄色や黄緑色が一般的ですが、ウンチの色や形状に異変がある場合は、体調や消化器にトラブルが起きている可能性があります。いつもと異なる色やにおい、血液の混じり具合などがある場合は、すぐに医師に相談をしてください。
うつ伏せ寝による窒息に気をつける
生後2ヶ月の赤ちゃんはうつ伏せ寝ができるようになりますが、うつ伏せ寝には窒息の危険性があります。うつ伏せの姿勢は、親が見守りながらうつ伏せの練習をする「タミータイム」のみ行うようにしましょう。うつ伏せで寝かせる際は、寝具やマットレスの硬さや安定性に注意し、赤ちゃんの顔が布団や枕に埋まらないよう常に注意してください。
5.生後2ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ
生後2ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ・知育玩具を、知育のプロであるトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んで紹介します。まだ遊べるおもちゃが少ない時期なので、生後1ヶ月と同じおもちゃで引き続き楽しんでくださいね。
ヒーリングローリー
赤ちゃんの聴覚感度がいい5,000Hz前後の音の成分を多く含む音色のチャイムが、心拍数に近いリズムでゆれる癒しのおきあがりこぼしです。職人さんがひとつずつ丹念に手作りしたこだわりの音色は、お子さまをやさしく癒します。振り子がスムーズに細かく揺れる構造からも、なめらかな音色と動きを生み出しています。
いちごばななラトル
お子さまの手首にぴったりのリストラトルです。マジックテープで簡単に付け外しできます。手首や足首に巻き付けて動かすたびに、優しいカラカラ音が楽しめます。赤ちゃんが認識しやすい左右対称のお顔もポイントです。音が鳴ることで興味をひきつけ、視覚や聴覚の発達を促します。
Play Gym
天然木でできた温もりのある優しい色合いのベビージム。仰向けや座らせた状態でご使用下さい。揺れるオモチャが思わず手を伸ばしたいという気持ちを誘います。上部のフックにご自身の好きなラトルや布玩具に紐を付けたもの、ベビーカートイなどもぶら下げられますので、お子様の成長に合わせてお楽しみ下さい!
まとめ
生後2ヶ月の赤ちゃんは、表情が豊かになったり発声が始まったりと、コミュニケーションへの興味が沸いてくる頃です。赤ちゃんとのスキンシップの時間を大切に、無理なく楽しい親子時間を過ごしてくださいね。
生後3ヶ月になると、だんだんと首が座り始め、手の動きが活発になっていきます。生後3ヶ月の赤ちゃんついてはこちらの記事で詳しく説明していますので、今後のお世話の参考にぜひ合わせてお読みください。
イラストレーション:秋永悠(@uyaganika)