【専門家監修】赤ちゃんがお昼寝しない!眠りやすい環境の整え方
生後3ヶ月になると、赤ちゃんの手の力が徐々についてくるため、おもちゃを握ることができるようになります。また、首座りが完了する赤ちゃんも出てき始めます。
本記事では、生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、授乳間隔、そして注意点について、発達の専門家であるADDS監修のもと解説します。ぜひ参考にしてみてください。
PROFILE
特定非営利活動法人 ADDS
「発達的な凸凹は誰もがもっている」ということを前提に、
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1.生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後3ヶ月〜4ヶ月未満の赤ちゃんの平均的な身長と体重は以下の通りです。
- 男の子の場合
身長57.5~66.1cm
体重5.1~8.1kg - 女の子の場合
身長56.0~64.5cm
体重4.8~7.5kg
厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書より
※「平均的」とは、全体の94%の赤ちゃんが上記の範囲内に位置することを本記事では意味しています。
また、生後3ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は以下の通りです。
- 首が座り始める
- 声を出して笑うようになる
- 手の動きが活発になる
- ぐずぐず泣きが始まる
首が座り始める
生後3ヶ月を過ぎると首の筋力が発達し、首がしっかりと座るようになってきます。これにより、赤ちゃんは自分の周りをよりよく見渡すことができるようになります。赤ちゃんの首が座ると抱っこや授乳などの姿勢も安定し、赤ちゃんとの遊び方のバリエーションも増えていきます。親子のコミュニケーションがより楽しくなるでしょう。
声を出して笑うようになる
生後3ヶ月の赤ちゃんは、声を出して笑うことも出てきます。赤ちゃんは嬉しい・楽しいと感じた時に、声や表情を通じて笑顔を見せることがあります。これは社会性の発達の一環であり、成長における大切なステップです。
手の動きが活発になる
生後3ヶ月の赤ちゃんは、手の動きが活発になります。手をグー・パーと開閉させたり、手を自分の口や顔に触れさせたりすることができるようになります。おもちゃなど物を握ることで、手の力や握力も向上していきます。
ぐずぐず泣きが始まる
生後3ヶ月の赤ちゃんは感情表現が豊かになり、ぐずぐず泣きが増えることがあります。泣くことは赤ちゃんがママやパパに要求を伝える手段でもあるため、丁寧に向き合うことが大切です。赤ちゃんに声をかけながらお世話をしていきましょう。
2.生後3ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後3ヶ月の赤ちゃんに対するお世話のポイントは以下の通りです。
- 3〜4ヶ月健診を受ける
- 積極的に散歩に出かける
- スキンシップを大切にする
- 握れるおもちゃを用意する
- お食い初めを行う
3〜4ヶ月健診を受ける
生後3ヶ月から4ヶ月にかけては、成長や発達が著しく進む時期です。この時期には、3〜4ヶ月健診を受けることが推奨されています。健診では赤ちゃんの発育や発達について確認し、予防接種の進捗状況の確認などを行います。また、子育てを行う中で不安なことや疑問に思っていることについて相談したりすることができます。
3〜4ヶ月健診は各自治体が無料で行ってくれることが多いため、お住まいの地域のホームページでスケジュールや内容を確認しましょう。
積極的に散歩に出かける
生後3ヶ月の赤ちゃんは、外の刺激や新しい環境に興味を持ちます。散歩は赤ちゃんの視覚・聴覚の発達にとても良い刺激を与えます。穏やかな天候の日中に散歩に出かけ、自然の風景を眺めたり外の音を聞いたりと一緒に楽しみましょう。
体温調整機能が未熟で肌もデリケートな赤ちゃんとの外出時には、適切な服装や日焼け対策が大切です。体温調整がしやすい羽織りを持ち歩いたり、日焼け止めを塗るなどの対策を取り入れると良いでしょう。
握れるおもちゃを用意する
生後3ヶ月の赤ちゃんは手の動きが活発になり、おもちゃを握ることができるようになります。握れるおもちゃで遊ぶことで、手の筋力や操作性も発達していきます。手のひらの感覚が発達する時期でもあるので、つるつる、ザラザラ、ふんわりなどいろんな感触のおもちゃを用意してみるのも良いでしょう。
スキンシップを大切にする
生後3ヶ月の赤ちゃんをお世話する上では、抱っこや触れ合い遊び、ベビーマッサージなどのスキンシップを大切にしましょう。赤ちゃんは触れられることで安心感や愛情を感じ、心身の発達にも良い影響を与えます。
お食い初めを行う
「お食い初め」とは、赤ちゃんの生後100日を記念するお祝い で、赤ちゃんが食べ物に困ることがないようにと願う行事です。お食い初めではご飯や汁物、尾頭付きの鯛などの祝膳と歯固め石、祝箸を 用意して、実際に食べるのではなく赤ちゃんに食べさせる真似をします。
お食い初めを行うタイミングは生後100日~120日頃とされていますが、その期間内に必ずしなくてはいけないということではありません。赤ちゃんの体調などを優先して、最適な日を決めるようにしてください。
4.生後3ヶ月の赤ちゃんの注意点
生後3ヶ月の赤ちゃんに接する上での注意点は以下の通りです。
- 遠出は避ける
- 首が完全に座るまではサポートを欠かさない
遠出は避ける
生後3ヶ月の赤ちゃんはまだ免疫が未発達のため、遠出や人が多い場所への訪問は避けてください。近場での散歩は赤ちゃんへ良い刺激を与えますが、長時間の外出は疲れやすく、感染症のリスクなども高まります。
首が完全に座るまではサポートを欠かさない
赤ちゃんの首が座ってくると、抱っこする 際に赤ちゃんを正面で抱く「縦抱き」がしやすくなってきますが、首が完全に座るまでは首の後ろを手でしっかりと支えてあげてください。縦抱きから下ろす場合は、手でお尻をしっかりと支えて前傾姿勢になり、赤ちゃんをお尻から静かに下ろします。お尻を支えていた手を離した後は頭に添えて、両手で頭と首をしっかりと支えながらそっと寝かせましょう。
5.生後3ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ
生後3ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ・知育玩具を、知育のプロであるトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んで紹介します。
やすらぎふわふわメリー
床置きでもベビーベッドでも使えるメリーです。大変シンプルな機能ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの好奇心をくすぐります。ふわふわのお人形と優しいメロディで赤ちゃんを優しく包み込みます。追視をするようになった頃に与えてあげたい玩具です。
オーボール ジングル&シェイク・パル
オーボールの素材をそのままに、お腹にラトルボールの入った楽しいカエルです。中にラトルボールが入っているため、振ったり、転がすと、カラカラゆかいな音がなります。両側についたカラフルなチェイサービーズを使えば、指先遊びになります。
PWファルベ
ドイツ・Praunheimer(プラウンハイマー社)のなめらかな手触りのリングラトル。ファルベはドイツ語で「色」という意味です。にぎり心地が良く、カラフルな輪っかが立てる音が赤ちゃんの聴覚を優しく刺激します。
生後3ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃについて、以下の記事でもっと紹介しています。ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
生後3ヶ月の赤ちゃんは、さまざまな物事に興味を示し、表情も豊かになってきます。泣いたり笑ったりする赤ちゃんの表情を楽しみながら、無理のない範囲でお世話をしていきましょう。
生後4ヶ月の赤ちゃんの成長発達については、こちらの記事をお読みください。
イラストレーション:秋永悠(@uyaganika)