【専門家監修】生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、注意点やおすすめのおもちゃを解説
生後5ヶ月になると、手先が器用になったり寝返りができるようになったりと、体の発達がどんどん進んでいきます。それに伴い誤飲や転落などの事故にも気をつけなければいけない時期でもあります。
本記事では、生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、授乳間隔、そして注意点について、発達の専門家であるADDS監修のもと解説します。
PROFILE
特定非営利活動法人 ADDS
「発達的な凸凹は誰もがもっている」ということを前提に、
【HP】https://adds.or.jp/
【LINEで発達相談kikotto(きこっと)】https:
1.生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後5ヶ月〜6ヶ月未満の赤ちゃんの平均的な身長と体重は以下の通りです。
- 男の子の場合
身長61.9~70.4cm
体重6.1~9.2kg - 女の子の場合
身長60.1~68.7cm
体重5.7~8.7kg
厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書より
※「平均的」とは、全体の94%の赤ちゃんが上記の範囲内に位置することを本記事では意味しています。
また、生後5ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は以下の通りです。
- 寝返りをするようになる
- 手先が器用になる
- 昼寝がまとまってくる
寝返りをするようになる
生後5ヶ月になってくると寝返りができる赤ちゃんが増えてきます。まだ寝返りをしない赤ちゃんも、仰向けで足を上げて両手で掴む仕草が見られたら、そろそろ寝返りをするかもしれません。
バウンサーやハイローチェアで寝ている時間が長いと、赤ちゃんが寝がえりの練習をすることができなくなってしまうので、できるだけ広いスペースに寝かせてあげると良いでしょう。
寝返りをする時期は個人差が大きいので、まだできなくても心配することはありません。赤ちゃんのペースを見守ってあげてください。
手先が器用になる
生後5ヶ月の赤ちゃんは、脳の発達に伴い手先が器用になってきます。「視覚」と「手の動き」を結びつけることができるようになるため、自分からおもちゃを掴んだり振ったりできるようになります。赤ちゃんの手の届くところにおもちゃを置いておくと良いでしょう。
今まではママやパパが渡したおもちゃを握る、という受動的な遊びでしたが、自分から興味のあるおもちゃを掴みに行くという能動的な姿勢が見られるようになります。
昼寝がまとまってくる
まだ1日の中の半分近くを寝て過ごす時期ですが、日中の活動時間が延びてきて徐々に昼寝の回数が午前と午後に1回ずつにまとまってきます。昼寝の長さには個人差がありますが、午前と午後でそれぞれ大体1時間〜2時間程度が目安です。
昼寝をする時間帯がある程度決まってくる時期でもあるので、タイミングを把握して散歩などのスケジュールを組むようにしましょう。
2.生後5ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後5ヶ月の赤ちゃんに対するお世話のポイントは以下の通りです。
- 離乳食を始める
- 生活のリズムを安定させる
離乳食を始める
大人の食事の様子を見て欲しそうにしている、首のすわりが安定している、口元にスプーンを当てても嫌がらないなどのサインが見られたら離乳食を始めていきましょう。
初期段階では、離乳食に慣れることが目的なので、栄養バランスはそこまで気にしなくても大丈夫です。まずは1日1回、米1に対して水10の割合で炊いた「10倍がゆ」をあげましょう。
離乳食を食べ始めるタイミングには個人差があり、なかなか離乳食を食べたがらない赤ちゃんもいます。そういう場合は無理に離乳食をすすめなくても大丈夫です。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ離乳食を始めていきましょう。
生活のリズムを安定させる
生後5ヶ月の赤ちゃんは昼夜の区別がつき、夜中の授乳回数が段々と減ってくる時期です。起床と就寝の時間を決め、日中の過ごし方もある程度固定化するなど1日の生活リズムを安定させていきましょう。朝起きたらカーテンを開けて陽の光をあびる、夜寝る前はパジャマに着替えるなどのルーティンを取り入れるのもおすすめです。
授乳間隔や回数、睡眠時間には個人差がありますので、赤ちゃんの発育に合わせてスケジュールを決めていきましょう。
4.生後5ヶ月の赤ちゃんの注意点
生後5ヶ月の赤ちゃんに接する上での注意点は以下の通りです。
- 転落に気をつける
- 誤飲に気をつける
- 寝返りのサポートをする
転落に気をつける
寝返りができるようになると、転落のリスクが高まります。ベビーベッドに赤ちゃんを寝かせる際は必ず柵をあげ、赤ちゃんが転落しないよう十分に気をつけてください。万が一に備えて、ベビーベッドの下にクッションを敷き詰めておくのも良いでしょう。ソファやイスなど、柵のないところには絶対に赤ちゃんを寝かせないようにしてください。
誤飲に気をつける
生後5ヶ月の赤ちゃんは、興味のあるものはなんでも掴んで口にいれてしまいます。赤ちゃんの口の大きさは直径4cmほどですので、これより小さい物は誤飲の可能性がありとても危険です。小さなパーツがあるおもちゃなどは絶対に赤ちゃんの周りに置かないようにしてください。
寝返りのサポートをする
寝返りを始めたばかりの赤ちゃんは一方向にしか寝返りができずうつ伏せのままになってしまったり、上半身に腕が挟まってしまい抜けなくなったりすることがあるため目を離さないようにしましょう。無理のない範囲で反対方向への寝返りをサポートをしてあげてください。
夜寝ている時に寝返りをしてうつ伏せになってしまう可能性もあるため、やわらかい布団で寝ていたり、近くにクッションやぬいぐるみが置いてあると窒息の危険があります。赤ちゃんの周りには何も置かないようにし、布団は硬い素材のものを選びましょう。
5.生後5ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ
生後5ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ・知育玩具を、知育のプロであるトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んで紹介します。
プレイネスト
小鳥の巣(ネスト)のような形状のプレイジムです。浮き輪型のチューブを膨らませて使用してください。低月齢の時は枕になるよう空気を少なめ、お座りが安定したら多めに入れてください。座りながら、外側についたさまざまな仕掛けで赤ちゃんの好奇心を刺激します。
オーボール オーシェイカー
ポリウレタン100%の柔らかな素材で、すべすべとした手触りが大人気のオーボール。そのオーボールの握りやすさと柔らかさをそのままに、赤ちゃんがよりつかみやすく、楽しめるラトルにしたシェイカーです。転がしたり振ったり、お口に入れたりと色んな遊びが楽しめます。
ハロー
過去にグッドトイ賞を受賞した、指先トレーニング用トイです。両手を使ってくねくねと曲げたり、振ったり。塗料は赤ちゃんが舐めても安全なものを使用していますので、安心して与えることができます。メープル素材の本体は、木製らしい柔らかな手触りで、赤ちゃんを夢中にさせます。
生後5ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃを以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
生後5ヶ月の赤ちゃんは、手先が器用になってくるため、遊べるおもちゃの種類が増えてきます。この時期は人の顔の区別がつくようになり、他人と家族の違いがわかってくる頃でもあるので、ママやパパの顔をたくさん見せながら赤ちゃんと一緒に遊んであげてください。
生後6ヶ月の赤ちゃんの成長発達については、こちらの記事をお読みください。
イラストレーション:秋永悠(@uyaganika)