【専門家監修】生後7ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、注意点やおすすめのおもちゃを解説
生後6ヶ月になると、寝返りができる子が増え、行動範囲が広がることでますます好奇心旺盛になってきます。また、少しの間であれば1人でおすわりができる子も増えてきます。
本記事では、生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴やお世話のポイント、授乳間隔、そして注意点について、発達の専門家であるADDS監修のもと解説します。
PROFILE
特定非営利活動法人 ADDS
「発達的な凸凹は誰もがもっている」ということを前提に、
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1.生後6ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後6ヶ月〜7ヶ月未満の赤ちゃんの平均的な身長と体重は以下の通りです。
- 男の子の場合
身長63.6~72.1cm
体重6.4~9.6kg - 女の子の場合
身長61.7~70.4cm
体重6.1~9.1kg
厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書より
※「平均的」とは、全体の94%の赤ちゃんが上記の範囲内に位置することを本記事では意味しています。
また、生後6ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は以下の通りです。
- 寝返りが上手になる
- 泣くことが増える
- 歯が生え始める
寝返りが上手になる
生後6ヶ月の赤ちゃんは、仰向けからうつ伏せ、うつ伏せから仰向けになったり、一方向だけではなく左右どちらからでも寝返りができるようになってきます。
一方向にしかまだ寝返りができない場合は、反対側にお気に入りのおもちゃを置いたり声をかけたりしてあげることで、もう一方の寝返りができるようにサポートしてあげましょう。もちろん無理に練習する必要はありません。
寝返りをする時期は個人差が大きいので、赤ちゃんのやる気やペースに合わせてあげてください。
歯が生え始める
生後6ヶ月になると、下の前歯が生えてくる赤ちゃんが増えてきます。赤ちゃんの歯の生え始めの時期には個人差があり、生後3ヶ月で生えて来る子もいれば、1歳近くになって生えてくる子もいます。この時期にまだ歯が生えてこなくてもあまり心配する必要はありません。
下の歯ではなく上の歯から生えてくる場合もありますが、奥歯が前歯よりも先に生えてきた場合は一度医師に相談をしてみると良いでしょう。
泣くことが増える
生後6ヶ月の赤ちゃんは、寂しい、不安といった感情が発達してくるため、体に不快を感じた時以外にも泣くことが増えてきます。泣くとママやパパがそばに来てくれることを覚えていて、呼ぶために泣くこともあります。
また、この時期になると夜中に起きて泣いてしまう「夜泣き」が始まる子もいます。夜泣きの原因ははっきりとは分かってはいませんが、昼間に興奮することがあると夜泣きをすると言われています。夜泣きを止める決定打がある訳ではありませんが、赤ちゃんによっては、水が流れる音や雨の音などによって、ママのお腹の中にいた感覚を思い出して泣き止む場合もあります。
夜泣きが続く時は家族に代わってもらうなど、無理をしないようにしましょう。
2.生後6ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後6ヶ月の赤ちゃんに対するお世話のポイントは以下の通りです。
- おすわりをサポートする
- 離乳食に慣れさせる
- 虫歯予防を始める
おすわりをサポートする
生後6ヶ月の赤ちゃんは、少しの間ならおすわりができる子も出てきます。始めの段階ではまだしっかりとは座れず、両手を前について体を支えながらのおすわりになります。この状態は不安定で横や後ろに倒れてしまうことがあるので、倒れそうになったら支えてあげられるよう目を離さないようにしてください。
おすわりの練習をさせる場合は赤ちゃんの負担にならないよう、短い時間で終わらせるようにしましょう。
離乳食を進める
離乳食を始めて少し経ったら、10倍がゆ以外の離乳食にも慣れさせていきましょう。
この時期はまだつぶして食べることができないため、そのまま飲み込めるように全ての食材を滑らかにすりつぶす必要があります。食物アレルギーに気をつけながら、野菜や果物、豆腐や白身魚など、少量ずつ進めていきます。いろいろな味のものを食べさせて経験を重ね、味覚を広げてあげましょう。
もし赤ちゃんが離乳食を食べない場合は、無理に食べさせる必要はありません。離乳食の時間は楽しくおしゃべりをしたりして、食事は楽しいという気持ちを育んできましょう。
虫歯予防を始める
前歯が少しずつ生えてきたら、虫歯の予防を始める必要があります。
歯ブラシの使用はこの時期の赤ちゃんにはまだ早いので、離乳食の後に水や白湯を飲ませたり、ガーゼなどで口の中の食べかすを優しく拭き取ったりして虫歯の予防に努めましょう。
4.生後6ヶ月の赤ちゃんの注意点
生後6ヶ月の赤ちゃんに接する上での注意点は以下の通りです。
- 安全な行動スペースを確保する
- 病気に気を付ける
- 6~7ヶ月健診を受ける
安全な行動スペースを確保する
寝返りが上手になり、ずり這いができる子も出てくるこの時期は、赤ちゃんの行動範囲が広がるため今まで以上に注意が必要です。火傷の危険がある家電やガラスなど割れやすいものは赤ちゃんの手の届くところに置かないよう十分に注意してください。
部屋の中にベビーゲートやベビーフェンス、ベビーサークルなどを設置して安全な行動スペースを確保することも検討しましょう。
病気に気をつける
赤ちゃんは、生後6ヶ月までは生まれる時にママからもらった免疫のおかげで、風邪などの病気になりにくい特徴があります。しかし、この免疫は生後6ヶ月を過ぎた頃から減少していくため、生後6ヶ月〜1歳半までは一生の中で最も免疫力が低い時期といわれています。
この時期は風邪をひきやすく、風邪にかかった場合は重症化しやすいため、赤ちゃんがなるべく風邪をひかないように注意する必要があります。赤ちゃんの風邪の原因は家庭内感染が多いため、家族ができるだけ風邪を引かないようこまめに手洗いうがいをするなど予防に努めましょう。
6~7ヶ月健診を受ける
生後6ヶ月から7ヶ月にかけては、6〜7ヶ月健診を受けることが推奨されています。
健診では、寝返りやおすわりができるかといった運動機能の確認や、顔にかけたハンカチを取り除けるかといった協調運動の確認、また生後6ヶ月頃になるとママからもらった免疫が弱くなるため、感染症に対する指導も行います。
離乳食が始まっている時期でもあるので、離乳食に関する不安や疑問があれば相談してみましょう。
5.生後6ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ
生後6ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ・知育玩具を、知育のプロであるトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んで紹介します。
ローリングミラー
頑丈な車輪つきで、安定性は抜群の鏡のおもちゃ。片方の車輪はカラフルなビーズが入っていて、回転する度にがカラカラと音が鳴ります。もう片方は転がると模様が万華鏡のように変わって、やさしい鈴の音が鳴る仕掛けです。お子さまの「見たい」「追いかけたい」という好奇心をかきたて、ハイハイを促します。
Baby Rattle and Sing Puppy
カサカサ、カラカラと色んな音がなる仕掛けがいっぱいの赤ちゃんおもちゃ。握りやすいよう設計されたワンちゃんは、上下に振るとほっぺがライトアップします。またお腹のミュージックボタンを押すと楽しいフレーズや音楽が流れるようになっています。赤ちゃんの好奇心を刺激し、指先の運動を楽しく促します。
GRABBER
ギュッと握ると変形し、離すと元に戻る、不思議な動きが楽しめるおもちゃです。振って木の心地良い音を鳴らしたり、ボールのようにコロコロ転がしたり・・・追視効果や赤ちゃんのハイハイなどの運動を促進します。「掴む・押す・ひねる・振る・転がす」といった多様な手指の動きが遊びながら身に付きます。
生後6ヶ月の赤ちゃんにおすすめのおもちゃを以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ合わせてお読みください。
まとめ
生後6ヶ月の赤ちゃんは感情表現が豊かになり、泣くことも増えてきます。笑う時に声を出すようになってくるのもこの時期です。「ママやパパは特別」という感情が芽生えてくる時期でもありますので、赤ちゃんの表情をよく見ながらお世話をしてあげてください。
生後7ヶ月の赤ちゃんの成長発達については、こちらの記事をお読みください。
イラストレーション:秋永悠(@uyaganika)