イヤイヤ期はいつから?子どもへの接し方やNG言動・ポイントを紹介
赤ちゃんらしさが残る1歳児と比べ、2歳になると運動能力が発達し、できることがぐんと増えます。遊びの範囲も広がり、一生懸命話すといった愛らしい姿が増える時期です。一方で、自己主張が激しくなるのも2歳児の特徴です。うまくいかないと泣き叫び、どのように対応していいか困ることも珍しくありません。
そこで今回は、2歳児に見られる一般的な特徴や適した遊び・おもちゃ、2歳児の子育てをする上で注意すべき点についてご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
1.2歳児に見られる発達の特徴
2歳は、運動能力や言語能力が飛躍的に発達し、自我や自立心が芽生えはじめる時期です。できることが増え、これまで周りの大人にしてもらっていた身の回りのことを自分でしたがるようになります。
個人差はありますが、次第に二語文も話せるようになります。思い通りにならないと泣いたり怒ったりするイヤイヤ期に入るのも、この時期の大きな特徴です。
学びに関する発達
語彙がどんどん増え、自分の気持ちを言葉で伝えるためおしゃべりが盛んになります。真似することを楽しみ、簡単なごっご遊びも楽しめるようになる時期です。
同じ2歳でも前半と後半では発育に大きな差があるため、前半と後半に分けて学びに関する発達の特徴を紹介します。
● 2歳前半(2歳ごろ~2歳6ヶ月ごろ)
- 見立て遊びや簡単なごっこ遊びができるようになる
- 物をつかめるようになり、鉛筆やクレヨンでぐるぐると曲線が描ける
- リズムに合わせ、手足を動かせる
- 「ワンワン」といった一語文から、「ワンワン、来た」のような二語文を話すようになる
- 「きれいね」のように、感じたことを話そうとする
- 「おはよう」「さようなら」といった挨拶ができるようになる
● 2歳後半(2歳6ヶ月ごろ~3歳ごろ)
- 赤や青、黄色といった色を覚え、違いが分かるようになる
- 大小や長短の違いが分かり、形の違いが把握でき同じものを見分けられる
- 名詞の語彙が増え、おしゃべりが盛んになる
- 自分なりのイメージを持ってクレヨンで描けるようになる
出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」
人間関係の発達
友達に興味を持つようになるものの、近くにいてもばらばらに遊ぶことが多いです。相手の立場になって考えることが難しいため、時にはけんかになることもあります。また、自我が芽生えて自分でなんでもしたがるようになります。
● 2歳前半(2歳ごろ~2歳6ヶ月ごろ)
- 友達と追いかけっこをして楽しめる
- いつも一緒にいる友達を名前で呼ぶ
- 自分がしたいことやしてほしいことを言葉で伝えられる
- 身の回りのことを自分でしたがり、うまくいかないとかんしゃくを起こすことがある
● 2歳後半(2歳6ヶ月ごろ~3歳ごろ)
- 友達と少しの間遊べるようになり、並行遊びをすることが増える
- 自己主張が強く、おもちゃの取り合いでけんかになることもある
- 譲ることもできるようになる
- 友達が休むと気にかけるそぶりが見られる
- いいこと、いけないことが分かってくる
出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」
生活能力や運動能力の発達
運動面でも大きく発達し、歩く・走る・跳ぶといった動作が上手になります。歩けるのが嬉しくてたまらない時期でもあります。また、衣類をたたんだりフォークを使って食事ができるようになったりし、基本的な生活習慣が身につき始めます。他にも、排泄機能が整いだすため、2歳後半から3歳ごろまでにトイレトレーニングを始めることが多いです。
● 2歳前半(2歳ごろ~2歳6ヶ月ごろ)
- スプーンやフォークを使ってごはんが食べられるようになる
- 排泄機能が整い始め、「おしっこでた」と伝えられるようになる
- 促されると便器で排泄できる子どももいる
- 運動発達が著しく、ボールを投げたり遊具を使って滑ったりと遊びが広がる
- 指先を使う遊びにも興味を持つようになる
● 2歳後半(2歳6ヶ月ごろ~3歳ごろ)
- スプーンやフォークを使い分けて食べられるようになり、こぼすことが減る
- 自分で排泄できるようになる子どももいる
- 衣類の着脱を自分でしたがり、ボタンをかけたり脱いだ服をたたんだりするようになる
- 鉄棒にぶらさがる、ジャングルジムに登るといったダイナミックな遊びができるようになる
出典:東京都教育委員会「就学前教育カリキュラム 改訂版」
2.2歳児の発達段階に適した遊び・おもちゃ
子どもと一緒に遊ぶときや遊び方を教えるときは、年齢・月齢や発達段階を考慮する必要があります。これは、子どもにおもちゃを贈る場合も同じです。発達段階に合っていない場合、子どもはうまく遊べず、楽しめない可能性があります。
では、どのような遊び・おもちゃが2歳児に適しているのでしょうか。さっそく、2歳児の発達段階におすすめの遊び6選、おもちゃ3選を紹介します。
2歳児に適した遊び
遊びは保育に欠かせません。とはいえ、毎日のこととなると、どのような遊びがいいか悩む人は少なくありません。2歳児に適した遊びを6つ紹介します。
● 追いかけっこ
2歳児にとってスリリングで楽しい運動遊びです。走る向きを変えたり障害物を避けようとしたり、普段の生活で経験しない動きが体験できたりと、身体をコントロールする練習になります。子どもたちは思いがけない行動をするため、危険な場所は避け、障害物の少ない広いスペースで遊びます。
● ダンス
音に合わせて身体を動かすことで、リズム感やバランス感覚、表現力の向上が期待できます。友達と一緒にダンスをすることで、コミュニケーション能力の向上も期待可能です。
● 積み木
いろいろな形や大きさの積み木をつかみ積み上げることで、集中力やバランス感覚が高まることが期待できます。2歳児には、手に持ちやすい大きめサイズの積み木がおすすめです。
● 粘土
2歳になると、粘土をこねて丸める、好きな形を作るといったことができるようになります。粘土遊びは手先が鍛えられ、創造力や想像力の向上が期待できます。
● 仕掛け絵本
2歳児は、仕掛けがあるとおもちゃ感覚で絵本を楽しめます。仕掛けの種類は豊富で、たとえば、穴が開いている絵本、人や物が飛び出す絵本、ボタンを押すと音が鳴る絵本があります。
● ごっこ遊び
2歳児は、目の前の物だけでなく記憶にあるものも真似できるようになり、保育士や子どもたちとごっご遊びが楽しめるようになります。ごっこ遊びは想像力や発想力の養成を期待でき、役割を理解することで社会性の向上にも結びつきます。
2歳児におすすめのおもちゃ
子どものおもちゃは多種多様です。子どもの能力向上をサポートしたい場合は、知育玩具を贈ることをおすすめします。今回は、2歳児におすすめのおもちゃをトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んで紹介します。
NEWさんかくたんぐらむ
くもんが販売する知育パズルです。三角形のピースをさまざまな形に組み合わせ、いろいろな形を作ります。ガイドボードにはめ込むだけと簡単なため、どうしていいか分からず困ることがありません。知育パズルは達成感を得やすく、繰り返し遊べます。
BRIOつみき50ピース
BRIO社が提供する白木の積み木50ピースセットです。四角形や三角形のようなスタンダードなピースに加え、独自の形状のピースもあるため、うまく積むには工夫が必要となります。そのため、創造力や計画性の向上が期待できます。
3.イヤイヤ期の2歳児と接する上での注意点
2歳児は、なんでも自分でしたがる年齢です。子どもにもよりますが、うまくいかなかったり親がやめさせたりすると、かんしゃくを起こす姿が見られるようになります。言うことを聞かない様子に心配になるママやパパもいるのではないでしょうか。これは発達に応じた自然な姿であり、過度に心配する必要はありません。
イヤイヤ期の2歳児と接する際は、次のポイントに注意しましょう。
イヤイヤ期の2歳児と接する上でのポイント
● 子どもの気持ちや自主性を尊重する
2歳児がイヤイヤするのは、なんでも自分でしたい欲求が芽生える一方でうまくできなかったり、気持ちをうまく伝えられなかったりすることが原因です。周囲の大人は子どもの気持ちを否定せず、まずは「○○したかったんだね」「嫌だったよね」と、子ども自身の思いや気持ちを受け止めます。その上で、できないことは子どもにも分かる言い方で「これから○○するから、それはできないよ」とはっきり説明することが大切です。
● 根気強く質問・疑問に答える
好奇心が強くなり、しきりに「どうして」「なんで」と聞くようになるのもこの時期の特徴です。質問・疑問に答えるのが面倒でも、「さっきも説明したでしょ」と怒るのはよくありません。子どもの好奇心を摘むことのないよう、根気強く答えることが大切です。
● 周りとの関わり方を教える
2歳児は友達への興味が出てくる年齢ですが、相手の立場に立って考えることがまだ難しいため、時にはけんかになることもあります。そばで見守りつつ、お友達にはどのように接すればいいか教えることが大切です。
イヤイヤの原因はできるだけ避けるべき?それとも受け止めて𠮟るべき?など、イヤイヤ期の対応にママやパパは迷う事があるかと思います。以下の記事では、もうすぐ2歳の子どもを育てるトイサブ!スタッフのイヤイヤ期のお悩みに、発達の専門家である特定非営利活動法人ADDSが回答しています。ぜひイヤイヤ期の対応の参考にしてみてください。
まとめ
2歳児はしっかり歩けるようになり、走ったりジャンプしたりと運動能力が大きく発達する時期です。自己主張が強くなり、気に入らないときにはかんしゃくを起こすこともあります。周囲の大人は、まずは子どもの気持ちを受け止め、自主性を尊重することが大切です。
また、2歳児はできることが増え、行動範囲も広がります。2歳児におもちゃを贈るなら、発達を促す知育玩具がおすすめです。
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