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子育て相談室|Case.4 もうすぐ小学生になる娘 勉強はどのくらいしたらいい?

子育て相談室|Case.4 もうすぐ小学生になる娘 勉強はどのくらいしたらいい?

2024/02/19

「発達的な凸凹は誰もがもっている」ということを前提に、子育てに困り感のある親子向けに、研究成果に基づくサポートプログラムを展開する、特定非営利活動法人ADDS。その共同代表であり、公認⼼理師/臨床⼼理⼠の資格を持つ竹内弓乃さんが、長年培った経験や心理学の知見をもとに、育児に関する多様な悩みに答える連載企画。

今回は、6歳と2歳半の姉妹を育てる、トイサブ!スタッフ木下さんの悩みに答えます。後編ではもうすぐ小学生になる6歳の長女のお悩みについて。

相談回答・記事監修者

⽵内 ⼸乃(たけうちゆの)

特定非営利活動法人ADDSの共同代表。公認⼼理師、臨床⼼理⼠を保有。ADDSでは子どもの発達に関するサポートプログラムの展開や、相談窓口を設けている。

【HP】https://adds.or.jp/
【ADDSの提供するオンライン発達相談】https://adds.or.jp/sodan/

相談者

トイサブ!スタッフ 木下

マーケティンググループに所属し、トイサブ!のマーケティングのスペシャリストとして活躍。プライベートでは、6歳の長女と2歳半の次女の子育てに奮闘している。

お悩み①
小学校に入る前に勉強を
きちんと教えるべきですか

木下:長女は今幼稚園の年長さんなのですが、勉強をどのくらいさせるべきなのかが気になっています。ひらがなやカタカナを書く時に鏡文字になっていたり、自分の名前を漢字で書こうとチャレンジする時も、書き順がめちゃくちゃだったりするんです。遊びの延長ではなく、いわゆる座学として勉強をこの年齢でしっかりとするべきなのか、そこまで気にしなくていいのかが知りたいです。

竹内:小学校受験をするなどのご家庭の事情や方針があるのであれば、必要なこともあるでしょうが、そうでなければお子さんの興味に沿ってやるのが一番いいかなと思います。楽しみながら少しずつつ文字や数字に興味が広がっていくのが望ましいですね。
自分の名前を漢字で書いてみようと思うのはすごいと思いますよ。文字を書くということに興味が向いているんですね。今は正しい書き順はそこまで気にせず、ぜひそれを糸口にどんどん学びを広げていってあげて下さい。お子さんが楽しんでやっている時に「それは逆だよ」とか「そうじゃないよ」と言ってしまうと、やる気を削ぐ原因になってしまいます。「漢字がかけるなんてすごいね!」と褒めてあげながら「ママの名前の漢字はこうなんだよ、それも書いてくれる?」といった風に広げてあげるといいですね。鏡文字は文字をおぼえたての子にはよくあることなので、今の時点ではあまり気にしなくて大丈夫です。お子さんのやる気を尊重してあげましょう。

木下:そうなんですね。安心しました。この前鏡文字を指摘したら「いいの!」って言われてしまって。あまり気にしになくていいんですね。

竹内:文字は小学校に入ると書く機会も増え次第に上達しますので、今はそこまで気にする必要はないです。小学校に入ると授業や宿題などの勉強する時間も増えて忙しくなるので、今の時期は思いっきり遊ぶことを重視してもいいかなと思いますね。

木下:無理に勉強させなくちゃと気負わずに、子どもの興味を広げられるようにしてみます。あとは思いっきり遊ばせてあげたいなとも思いました!

お悩み②
何度伝えても直らない
良い方法があれば知りたい

木下:長女と2歳半の次女が二人で遊んでいるときに、すぐ喧嘩になってしまって困っています。長女は自分の言うことに従って遊んでほしいみたいで、言うことを聞かない次女にイラっとして喧嘩になってしまうようです。長女には「次女ちゃんのやりたいことも聞いてあげてね」といつも言っているのですが、なかなかそうできないんです。親が言葉で伝えて、そうしなきゃと気持ちをコントロールできるようになるのはいつ頃なんでしょうか。

竹内:それはすごく個人差がありますね。何度言ってもわからないという悩みは、皆さん持っていらっしゃると思います。
例えば、お子さんがお友だちからおもちゃを借りたい時に、黙って無理やり取ってしまったとします。その後に親が「お友だちから無理やり取っちゃダメなんだよ、貸してって言って、いいよって言われたら借りれるんだよ。わかった?」って注意すると、「わかった」って返事をしますよね。でも次同じような場面になった時に、結局またお友だちから無理やり取ってしまうことってあると思います。この場面、もしかすると、お子さんが親から注意されている時に、「わかった」って言えば終わるという学習だけしてしまっているかもしれません。
そういう場合は、後から注意してもあまり効果がないので、実際におもちゃを取ろうとする場面に介入することが大事です。黙って取りそうになった場面で「今貸してって言うんだよ」と教えて、貸してもらえることを経験して初めて「貸してほしい時は貸してって言うんだ」と学習します。もちろん親が言い聞かすだけでわかる子も中にはいますが、実際やってみてうまくいった経験をすることで理解できる子が多いので、親が上手にサポートしてあげられるといいかなと思います。

木下:そうなんですね。喧嘩がはじまってから注意してしまっていたかもしれません。喧嘩になりそうな場面に介入して、こうするんだよというのを伝えていけるようにしてみます!

お悩み③
ブームが去るとやらなくなってしまう
どうしたら習慣化できますか

木下:少し前ですが夏休みのときに、日々のやったことを日記につける宿題が出たんですが、なかなか継続しないんです。長女の中でブームがくるとやるんですが、去るとすっかり忘れてしまって…。そういうものなんでしょうか?

竹内:毎日少しずつ宿題をやりたい子、夏休みの宿題を最初に終わらせる子、最後に全部やる子、いろんな子がいて、どれがいい、ということはないんです。その子その子の集中のかけ方というのがあり何が得意かという話なので、あまり言い過ぎなくていいと思います。
でも日記の宿題は、毎日少しずつやらないと困ってしまいますよね。なので、夏休みはルーティーンとしてこれだけはやろうねって話してあげてみてはどうでしょうか。できれば何か好きなことに絡めてあげるといいと思います。例えば、毎日おやつの前に日記を書くようにして、書けたらおやつを食べようね、といった具合です。今日もちゃんとできたね、昨日もできていたね、一週間できたね、と、成功体験を重ねてあげるとお子さんもルーティン化しやすいですよ。

木下:本人の性格的には、きちんと毎日やるタイプだと思います。でも忘れてしまうようなんです。そういった場合は親がやるように促した方がいいですか?

竹内:促されてやるのがイヤという子もいるのでお子さんによるかなと思いますが、先ほどの例のように、おやつなどの楽しみの前に声をかけてあげるのがいいと思います。「そろそろおやつの準備をしよう。その前に日記に今日の天気を書いておこうか」と聞くようにすると、本人も忘れにくくなると思います。

木下:何か本人のモチベーションになることと繋げてみるといいんですね。次のお休みの時にチャレンジしたいと思います!

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