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赤ちゃんがずりばいを始めるのはいつ?時期の目安や練習のポイント

赤ちゃんがずりばいを始めるのはいつ?時期の目安や練習のポイント

2024/03/04

ハイハイの一つ前の段階にみられる「ずりばい」。ずりばいを始めると、赤ちゃんは自由に移動できるようになり、さらに行動範囲が広がります。

本記事では小児科医監修のもと、赤ちゃんがずりばいを始める時期の目安やハイハイとの違い、練習のポイントのほか、ずりばいの時期におすすめのおもちゃなどをご紹介します。

記事監修

菅谷 雅人

ふかしばこどもクリニック 院長
日本小児科学会認定小児科専門医
日本腎臓学会認定腎臓専門医
日本小児腎臓学会・日本夜尿症学会所属

東邦大学医学部医学科卒業後、千葉大学医学部付属病院小児科を経て、複数の病院で小児科医として勤務。2021年茨城県神栖市にふかしばこどもクリニックを開院。子育てを頑張っている家族、子どもの体調不良で不安になっている家族に寄り添った診療を提供すべく努めている。

1.赤ちゃんがずりばいを始めるのはいつ?

はじめに、ずりばいの動作の特徴やハイハイとの違い、ずりばいを始める時期について解説します。

ずりばいとは?

ずりばいとは、赤ちゃんがうつ伏せの状態でお腹を床につけたまま、腕と足を使って前に進む動作のことです。ほふく前進のようなイメージで、ハイハイができるようになる前にみられます。

筋力に左右差がある、あるいは腕と足の動きの連携がうまくとれていないうちは、前ではなく後ろに下がってしまう、その場でぐるぐると回転する、といった動きがみられることもあります。

ずりばいを始める時期の目安

一般的に、ずりばいは寝返りができるようになった後の生後6~8ヶ月頃に始めると言われています。うつぶせに慣れていれば、腰すわりの前でもずりばいをする赤ちゃんもいます。

ハイハイとずりばいの違い

ハイハイは、手のひらと膝を床につけ、お腹を持ち上げた四つん這いの姿勢で進みます。
一方、ずりばいは頭だけを持ち上げた状態で、腕、足、お腹は床につけたままです。
赤ちゃんの体の機能は、頭から首、背中から腰、脚、といったように上から順に発達していきます。

ずりばいは、首がすわり、上半身の運動機能を獲得すればできるようになりますが、ハイハイはさらに下半身の筋力がつき、腰と脚で体幹を支えられるようになってからできる動きです。個人差はあるものの、ハイハイに移行する時期は、ずりばいを始めて2~3ヶ月後の8~10ヶ月頃が一般的です。

ハイハイについては、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ合わせてご覧ください。

2.ずりばいをしない赤ちゃんもいる?

ずりばいは、多くの赤ちゃんがする動きですが、赤ちゃんが発達する過程で絶対に必要な動作ではなく、ずりばいをしない赤ちゃんもいます。続いては、ずりばいを始める前に見られる兆候などについてご紹介します。

ずりばいの前に見られる兆候

赤ちゃんがずりばいを始める前には、下記のような動作がみられることがあります。

  • 【ずりばいの前に見られる動作】
    ・うつぶせの状態で手足をバタバタする
    ・お座り
    ・飛行機ポーズ

飛行機ポーズとは、うつ伏せの状態で頭を持ち上げて、手足を床から浮かせて伸ばしバランスをとる、まるで飛行機のような姿勢のことです。「飛行機ブーン」のポーズとも呼ばれます。

これらの動作や姿勢ができていれば、背筋や腹筋などがある程度発達していると考えられますので、ずりばいを始める準備はできていると言えます。

ずりばいをせずハイハイに移行する赤ちゃんも

赤ちゃんの中には、ずりばいをしないでハイハイができるようになる、あるいは、ずりばいもハイハイも飛ばしてつかまり立ちを始める子もいます。「ずりばいができないままだったら、その後の成長や発達に影響するのでは?」と考えるママやパパもいるかもしれませんが、ずりばいの有無によって運動発達に差が出ることはないため、心配する必要はありません。

しかし、赤ちゃんの様子を観察した際に、片側の手足の動きが強すぎたり、弱すぎたりする場合は、医師に相談してみましょう。

赤ちゃんの成長は個人差が大きい

赤ちゃんの成長は個人差が大きく、それぞれの赤ちゃんのペースで成長します。そのため、焦らず見守ることも大切です。動かずにじっとしているほうが好き、自力で移動する意欲がない、あまり興味がないなど、赤ちゃんによって個性もさまざまです。

また、ずりばいができなくても寝返りで移動できる、ママやパパの抱っこで移動したい、という理由でハイハイをしない赤ちゃんもいます。

3.ずりばいの練習は必要?

続いては、ずりばい練習の必要性や、ずりばいをサポートするコツをご紹介します。

特別な練習はしなくてOK

赤ちゃんの運動機能は自然と発達していきますので、ずりばいをなかなか始めなくても、特別なトレーニングや練習をさせる必要はありません。

ただ、ずりばいによって筋力がつくなど、プラスの効果もありますので、遊びの中にずりばいを促すような動きを取り入れてもよいかもしれませんね。遊びを楽しみながら、赤ちゃんの「あっちに行ってみたい」「動きたい」といった気持ちを引き出してみましょう。

腹ばいの姿勢に慣れさせる

まずは、赤ちゃんを腹ばいの姿勢に慣れさせることからはじめましょう。ママやパパがあお向けに寝転がり、腹ばいになった赤ちゃんをお腹の上にのせる方法もありますよ。体が密着していて、目を合わせることができるので、赤ちゃんも安心すると言われています。

腹ばいの姿勢は、肩や背中の筋力の発達につながるほか、体のバランスをとる感覚を強化するとされます。布団など柔らかいものの上で腹ばいにさせると、体が沈み込んだり、顔が埋もれたりして窒息してしまう危険がありますので、硬めのマットや畳の上で行う、必ずママやパパが見守るようにしてください。

赤ちゃんの足の裏を支えて動作を補助する

手足を動かすことはできているけれど、後ろに進んでしまう、ぐるぐる回転してしまう、といったときには、前に進む感覚を掴めるようアシストしてあげてください。赤ちゃんの足の裏を手で支える、壁になるようなものを足の近くに置くなどして、床を蹴って進むときの足の使い方を体感できるようにしてみましょう。

呼びかけやおもちゃで誘う

少し離れたところからママやパパが赤ちゃんに呼びかける、赤ちゃんが手に取れそうな場所におもちゃを置くなどして、「あっちに行きたい」「あれを取りたい」という好奇心を引き出すことも効果的です。近い距離から始め、少しずつ距離を長くしながら、ずりばいを促してみましょう。おもちゃを取ることができたら、たくさんほめてあげてくださいね。

4.ずりばい期の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ3選

続いては、ずりばいする時期の赤ちゃんにおすすめのおもちゃをトイサブ!おもちゃプランナーが3つ選んでご紹介します。ぜひおもちゃ選びの参考にしてみてくださいね。

オーボール オーシェイカー

「オーボール オーシェイカー」は、大人気おもちゃ「オーボール」の握りやすさと柔らかさをそのままに、赤ちゃんがより掴みやすいようラトル型にアレンジしたシェイカーです。転がしたり振ったりすることで中のビーズがシャカシャカと鳴ります。鮮やかなカラーが赤ちゃんの興味を誘い、ずりばいを促します。

 

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森のメロディーカー

「森のメロディーカー」は、木目が美しい無塗装・無着色のブナ無垢材を使用したオルゴールカーです。前に押しても後ろに引いても、オルゴールの優しいメロディが流れます。小さな赤ちゃんの手でも握りやすい設計になっており、月齢が高くなると車遊びとしても楽しむことができます。自然のぬくもりとなめらかな木の風合いが心地よく、赤ちゃんの情緒を豊かにしてくれるおもちゃです。

 

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ローリングミラー

「ローリングミラー」は、鏡の左右に車輪がついた、転がして遊べるおもちゃです。

片方の車輪には色とりどりのビーズが入っていて、車輪を回すとカラカラと音が鳴ります。もう片方は転がすと万華鏡のように模様が変わり、やさしい鈴の音が鳴る仕掛けです。赤ちゃんの「これなんだろう?」「追いかけてみたい!」という好奇心を刺激して、ずりばいを促すことができますよ。

 

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5.ずりばい期の赤ちゃんと過ごすときの注意点

赤ちゃんが遊べるスペースを整頓して、ずりばいしやすい環境を作りましょう。
おもちゃなどがあると、けがや誤飲につながることもありますので、床にはなるべくものを置かないように気をつけてください。また、ほこりが舞い上がると赤ちゃんが吸い込んでしまうので、こまめな掃除を心がけましょう。

衝突・転落対策をする

ずりばいができるようになると行動範囲がぐんと広がりますので、思わぬ事故を防ぐために安全対策を行いましょう。

ぶつかった時にけがをしにくいよう、テーブルや棚の角にクッション材を取りつけるほか、キッチンや階段などにつながるところにはフェンスを設置するなどして、危険な場所に近づけないよう注意してください。部屋全体に対策を施すことが難しい場合は、ベビーゲートなどで安全なスペースを確保するようにしましょう。

コンセントや電化製品の取り扱いに気をつける

地面から少し高い場所でも、赤ちゃんの手が届く可能性があるため要注意です。特にコンセントは、ずりばいをしている赤ちゃんの目線と同じくらいの位置にありますので、気になって指を入れてしまうことも。コンセント専用のキャップを取り付け、差し込み口を塞いでおくようにしましょう。

また、電気ポットやケトルなどのコードを引っ張って倒す、落とすといったこともあります。赤ちゃんが触れられない場所にコードを隠すなどの対策も必要です。

まとめ

ずりばいは、生後6~8ヶ月頃に始めることが多いですが、赤ちゃんの成長には個人差があります。もっと早い時期に始める子もいれば、ずりばいせずにハイハイを始める子もいます。特別な練習をする必要はないものの、おもちゃを使い、遊びの中で赤ちゃんの「動きたい!」という思いを引き出してみるのもよいかもしれません。赤ちゃんが自分で動けるようになると、遊びの幅も一気に広がります。親子で楽しく遊びながらずりばいを促してみてくださいね。

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